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潮騒

ジユンペイ
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「記事から曲」4曲目はMarmaladeさんの「カモメの声で目覚める朝は」とコラボして作った「潮騒」という曲です。

この記事では曲の解説をメインに記しています。Marmaladeさんの記事や楽曲制作の背景についてまとめた次の記事もぜひ合わせてご覧いただけると嬉しいです。

https://note.com/rocjet1972/n/n372bae341e9c

今回は、内容的にギタリスト向けの記述が多くなります。


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今回こだわったのは細かなパート分けの部分。
コード進行自体がシンプルなので、細部で立体的な構成を組み込めればと考えていました。


たとえばイントロのアルペジオは、同じフレーズを同じギターの違うポジションで弾いています。ギターはテレキャスターでアンプやエフェクトの設定は同じまま、左右をフロントとセンターで弾き分けています。

アコギのアルペジオも同じ発想で、同じフレーズを違うギターで弾いていて、右は69年のガット、左は72年(くらい。たぶん。)のモーリスです。


リードギターについては、前半はアンプ録り、後半はライン録りでこれまた区別。これは構造的な意図というよりも、コード進行が前後半で同じぶん代わり映えがしないので、音色で差をつけたかったためです。

アンプの部分は、マーシャルにオーヴァードライブをかけただけ。クランチとドライブで分けています。使ったエフェクターはNINE VOLT PEDALSのSURFIN’ BEAR OVERDRIVEですが、これがとても良い機材で、コシのあるシルキーな歪み方が最高に使い勝手がいいです。個人的にはフルドライブといい勝負です。むしろフルドライブよりもさらに小回りが効く印象で、微妙なニュアンスが欲しい場面ではマストの機材ですね。

カヴァー画像に設定しているエフェクターがそれです。



冒頭に書いた、同じフレーズを別な機材や別なセッティングで弾き分けて左右に振ってかぶせる手法は、曲に広がりや立体感を持たせてくれるのでお勧めです。なぜそうなるかというのは細かい理論の話になるので割愛しますが、もし興味があったら試してみてください。

打ち込みでも応用はできます。僕はその設定とかが面倒なので、手で弾いてしまいますが。

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