日記随想:徒然草とともに 2章 ⒀ 

 秋深く、梢を吹きわたる風が侘しさをかきたてる宵、月は雲間に隠れてはるかにひろがる空の暗さ、庵の中での静寂と孤独、そしてなにものにも制約されない自由、宮仕えの日々のざわめきも今は遠く、灯火のもとでの古人との対話、知の世界は果てしなく広く、天空をさまよい荒波を超え、草の根を分けて地底深くをさまよう、しばし硯と筆が紙の上に繰り広げる無限の世界、宇宙との一帯感、法師の人生もそれにつきるのでは?日本の文人たちが歩んだ和の世界。観察しつつ、これについてすこし考察してみようと思う


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