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【誕生秘話①】存在しないアースカラーのタイル。自分で作るしかない

「宝石みたい!」お客様の声で気づいたタイルの美しさ

私がブランド『Roche』を立ち上げたのは、これまでのようにタイルを販売店へ売るスタイルを変え、直接お客様一人ひとりへ、タイルの魅力を伝えたかったからです。タイルとの出会いは、笠原に嫁いできたとき。その時は、特にタイルに魅力を感じていませんでした。なぜなら、周りにどこにでもあるし、道端に落ちていたりもする。この地では、タイル、茶碗は「拾うもの、もらうもの」といわれるほど。

しかし、4年前にモザイクタイルミュージアムができ、お客様と直接話をする機会ができ、意識が変わりました。「タイルって美しい!」「宝石みたい!」との声を聞き、その魅力に気づくきっかけになりました。「そうか、はじめて見る人にとっては、美しいものなのだ!それなら、この地にいる私達が伝えなければ!」と思いました。

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自分が欲しいアースカラーのタイル。自分で作るしかない

「多くの人にタイルの魅力を伝えたい!でも、私が好きなタイル、伝えたいタイルってどんなものだっけ?」色々と考えていくと、今、そんなタイルは世の中には存在していないことに気づきました。

そもそも、私は自然そのものの色である「アースカラー」が好き。海外にはアースカラーの家やタイルはあるものの、国内ではほとんど目にしません。落ち着いたアースカラーで、家の中のインテリアにあうものがいい。キラキラしたものよりも、マットで控えめな質感のほうが邪魔をせずに馴染む。そんな自分がほしいタイルは、自分で作り出すしかありません。

全ての人に伝わらなくてもいい。ほんとうにタイルを好きな人が使ってくれたらうれしい。そんな気持ちで作っているタイルです。

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