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🎧GPT-4o miniを使った感想と他モデルとの比較

[読了目安: 3分]

AI系ポッドキャスト(耳で学ぶAI)を運営している矢野哲平(@robothink_jp)です。この記事ではGPT-4o miniを使ってみた感想を正直に話していきたいと思います。ポッドキャストでも話しました。音声で聞きたい方はこちら👇

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GPT-4o mini

2024年7月19日にOpenAIから新しく発表された軽量モデル。
端的に言うと、コストが安く回答スピードが速いという特徴を持ちます。

無料プランのユーザーも利用可能です。チャット画面から切り替えることができます。

感想

利用して感じたのは速いということ。GPT-4oに比べて回答スピードが速いです。
回答内容に関してはGPT-4oの回答はやや冗長でGPT-4o miniは端的に回答してくれると感じました。
回答精度に関してはGPT-4o > GPT-4 miniといった感じでしょうか。よくnoteの文章校正にChatGPTを利用していますけど校正のタスクで比較したところGPT-4oの方が精度が良かったですね。

GPT-4o miniを使う意味

GPT-4oの方が精度が良いならばGPT-4o mini使う意味なくない?🤔と思う人も多いと思います。
GPT-4oも、miniも、どちらも無料で使えるなら精度が高い方を選ぶのはふつうの判断です。これに関しては私もその通りだと思います。
GPT-4o miniは人によって影響を受ける人と受けない人で分かれると思います。

影響を受ける人

APIというプログラミングからChatGPTを操作する人は影響大です。もちろん良い意味の影響。APIにかかるコストが非常に安くなっているのでminiに変えるだけでコストを抑えることができます。
テキスト入力のコストは安いです。ただし画像処理のコストはGPT-4oと変わらない点に注意しましょう。(ほんと落とし穴😇)

影響を受けない人

一方でAPIを使わない人、ChatGPTのチャット画面から利用している人はあまり影響を受けないと思います。コストが安いと言ってもそれはAPIの話し。
通常利用する分に関してはGPT-4oもminiも無料で利用できるからですね。それなら精度の高いモデル(GPT-4o)を選択するのは自然な判断です。
あえてメリットを挙げるなら回答速度のスピードが速いということでしょうか。
例えば、文章の校正や詳細なリサーチなど高い精度が求められる作業ではGPT-4oを使用する。それ以外の日常的なタスクにはGPT-4o miniと使い分けをしても良いと思います。どちらも無料で利用できますからね✌️ありがたいことです。

他社モデルとの比較

GPT-4o miniは他社の軽量モデルとも比較されています。競合には、アンソロピックの「Claude3 haiku」やGoogleの「Gemini 1.5 flash」があります。OpenAIのプレスリリースによると、数学的推論やコーディングで他社モデルを上回る結果を示しています。

外部サイト「Artificial Analysis」では、これらのモデルを詳しく比較しています。

HaikuやFlashより品質が高い
HaikuやFlashに比べて速度が遅い
HaikuやFlashに比べてコストが安い

まとめると、HaikuやFlashに比べて品質やコスパに優れる。ただし、回答スピードは2つに比べて遅い。こんな感じでしょうか。

ファインチューニングの対象にも

余談ですが記事を執筆している時点で新しくOpenAIから発表がありました。GPT-4o miniがファインチューニングの対象モデルに追加されたとのこと。
ファインチューニングとは学習済みのモデルに対して追加で学習させることを指します。

やっと来た!という感じですね。色々試そうと思います✌️

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