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いすゞプラザ1~いすゞ自動車の歴史

2017年4月、いすゞ自動車の創立80周年記念事業の一環として「いすゞプラザ」がオープンしました。場所はいすゞ自動車・藤沢工場に隣接しており、最寄りの湘南台駅からはいすゞの無料シャトルバスが出ています。

いすゞ自動車というと、現在はトラックやバスを製造しているイメージが強くありますが、私が子どもの頃(昭和60年代くらいまで)には、乗用車も製造しており、その頃を思い出すものも展示されていました。また、私の小中学校の通学路には、当時車体工業という大きな工場があり、道路を横切るためにいつもフォークリフトでトラックの頭を運んでいたのを思い出しました。調べてみると1999年に神奈川県大和市下鶴間の大和工場(旧車体工業)は閉鎖され、トラック運転台製造を藤沢工場に集約したとのことでした。やはり、あの工場は当時、いすゞ自動車の主力工場だったのです。

それでは、いすゞプラザ内を紹介していきましょう。写真撮影はすべてOKです。

いすゞの前身は、1893(明治26)年に設立された東京石川島造船所です。当時好況だった造船業で得た収益で自動車製造に乗り出そうとして、1916(大正5)年、自動車生産に関する調査研究を始め、1918(大正7)年、英国のウーズレー自動車会社と製造権および販売権に関して提携を結び、自動車の製造を開始しました。クルマづくりをスタートさせました。

1922(大正11)年、ウーズレーA9型乗用車の国産化に初めて成功した後、1924(大正13)年にはウーズレーCP型1.5トン積みトラックを完成し、軍用保護自動車の資格を得ました。これが入り口に展示されています。

ウーズレーCP型トラック

走行中の動画はこちらになります。


2階に上がると、さらに歴史的な自動車が並んでいます。

1927(昭和2)年、東京石川島造船所はウーズレー社との提携を解消し、独自に純国産車の生産に乗り出します。この時、隅田川畔の工場から生まれるクルマの発展を願い、車名をウーズレーから「スミダ」に改めました。

1932(昭和7)年、日本ではじめての国産乗り合いバスとして登場したスミダM型バスは、国内に現存する実走可能な最古の国産バスとしても知られています。

スミダM型バス

小さなモデルもありました。

1948年(昭和23)年に登場したTX80トラックは、戦後の日本を支えた5トン積みトラックです。大型長距離輸送の先駆けとして日本の復興需要に大いに貢献し、いすゞ大型トラックの原点となりました。

TX80型トラック

その2に続きます。

公式サイトはこちらです。


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