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2011年3月29日

2011年3月29日
僕にとって忘れられない瞬間はこの日突如として訪れた。

東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
がんばろうニッポン!
日本代表vsJリーグ TEAM AS ONEの試合。

当時僕は岐阜県民
被災地とは無縁の場所に住んでいた。
毎日新聞やテレビで震災の様子を見ていたが、当時小学生だった僕には正直他人事だと感じていた。
大変そうだなや、凄まじいなと感じる以外他なかった。

そして、訪れた2011年3月29日。
震災から18日後に行われた、サッカーのチャリティーマッチ。
当時サッカーをやっていた僕からしたら、
日本代表 vs Jリーグ選抜の試合など、
ドリームマッチでしかなかった。
僕は始まる前からテレビの前に座り、
今か今かと待ち侘びていた。

そして、試合は始まる。
僕の胸の高鳴りは既に最高潮に到達していた。
震災のことなど忘れていたが故に。

黙祷
被災地に向けられる弔いが小学生の僕にあったのかは今となってはわからない。

キックオフ
試合が始まった。
そして、その瞬間は突如として訪れる。
本田圭佑が獲得したフリーキックを遠藤保仁が決め、1-0
日本代表が先制点を決めた。
なんとなくJリーグ選抜を応援していた僕もこのゴールはなんだか嬉しかった。
そして岡崎慎司の追加点で前半を2-0で日本代表2点リードで折り返す。

後半が始まった。
両チーム大幅に選手を入れ替えるも、
試合はなかなか動かない。

そして、その瞬間は訪れる。

後半37分川口能活のロングフィードを
田中マルクス闘莉王が頭で前線に落とすと
三浦知良がそれに反応、
ゴールキーパーとの1対1の状況でキングカズは冷静にゴールに流し込む。

小学生の僕の目に涙が流れた。

ここでカズが決めることになにか意味があるように感じた。
日本中に感動が訪れたあの瞬間は、
被災地に希望を与え、被災地以外にも、
被災地を忘れさせない。

日本サッカーの歴史上最も意味のあるキングカズのゴールを僕はこの先一生忘れないだろう。

追記
今もなお、震災の影響を受けながら
生活をしている皆様へ
1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
2021年4月15日

#サッカーの忘れられないシーン

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