【日記】セカンド・チャンス

 今日はファストフードに行きました。一人で歩いて行きました。ファストフードでアイスコーヒーを買って2階に上がりました。2階に上がれたのでうれしかったです。窓側の狭い席に座って日記を書きました。一段落したところでコーヒーを飲みました。日記を書いている内に少しずつ体が冷えていきました。そうなってきた時には「ホットにしておけばよかった」とも思いました。
 コーヒーを飲み、日記を書き、一段落すると外の様子を眺めました。意識を外へ向けられることが2階に上がれたことの価値でした。外はすっかり暗くなっていました。国道を走る車が見えました。道の向こうに寂しげなバス停が見えました。いつまで経ってもバスは来ないだろうと思いました。


 一段落したところでコーヒーを飲みました。2階は1階に比べて人が少なく落ち着いて日記を書くことができました。前に来た時に見かけた子供たち(太鼓を叩いたり、シャッターを切ったり、カーテンを食べたり)の姿もなく、うれしいようなどこか寂しいような気がしました。
 一段落する度に、そろそろ追い出されるのではないかと心配になりました。(夜になると2階は閉鎖することになっていました)もう少しこの2階が続けばいいのにと思いながら、力を振り絞り日記を書きました。不思議なことになかなか追い出されませんでした。他にも数えるほどの人が追い出されもせずに2階に残っていました。


 日記を書き終えると残っていたコーヒーを飲み終えました。飲み終えた容器を分別しトレイを置くと階段を下りました。下りたところで振り返って見ると「2階準備中」が立っていました。居残っている人はいいとしても、今来た人はもう2階に上がれないようでした。早く来たおかげで2階に上がれてよかったと思いました。

#日記 #2階 #エッセイ #セカンドフロア

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