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自動ドアが開いて猫が入ってきた 白とオレンジの細い猫だった まっすぐこちらをみた 屋敷の奥…
「苦手なんですよ」 そう言うと 「えーっ」 と驚いたような顔をする あなたは忘れた頃に プリ…
猫の顔は もう忘れてしまった 3日ペンをはなしたら 馬もライオンも 輪郭を見失った だけど …
ライオンは 柵の向こう 行ったり来たり 落ち着かない (早くみんな帰らないかな) 愚か者たち…
胸に突き刺さった 新しいイヤホン 新しいイヤホンは 耳にやさしいという 新しいイヤホンは …
曲がり角には 街に一つのファミリーレストランがある ファミリーレストランのそばには大きな…
ナビに従って 右へ左へ歩いて行く どこで間違ったか矢印がずれていく 進んでいるのは明後日の方向だ 東の方へ進んでください ほら やっぱり方向が違う 左に行ってください そのまま直進してください こんなところに道が こんなところに町が 人々が歩いている 郵便屋さんが開いている 細い道 古風な壁 探していた名の看板が 突然現れる 「いらっしゃい。お好きな席へどうぞ」 こんなところにこんなところが 江戸のような天井 クジラの中のような明かり クリスマスみたいな小枝
磨かなきゃ…… 寝る前に磨かなきゃ 自らに言い聞かせながら ずるずると 布団の上に伸びてい…
風を送るもの それは扇子 それは歌 それは冬 風を送るもの それは車 それは手 それは嵐 風を…
部屋の中では ずっと雨が降っている 天井に憎たらしい顔が浮かぶ 電気をつけても 窓を開けて…