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【詩集】忘れ物がかり

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忘れた頃に詩を書いています
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2019年5月の記事一覧

きっとあなたがいるからだろうか

詩を書くことは何かせつない

ロボモフ
5年前
1

ものわすれがひどくうれしい

話せばとても 長くなります 長くなり長くなり だんだんと忘れていきます 自分の話したろくで…

ロボモフ
5年前

詩情の星

広い宇宙をさまよって たまたまこの星にやって来た あなたが 私の言葉を見るのは これが最初で…

ロボモフ
5年前

忘れ人

何しにきたんだっけ? おばあはきょろきょろと まわりをみている いいじゃないか ここにい…

ロボモフ
5年前

遺影とレモン

紅茶に浮んだ レモンが 父の顔だと言われて どうしても納得がいかなかった 思い抱くのは もっ…

ロボモフ
5年前
2

小犬と雨降り

一度も吼えられことのない 犬 戸の向こうから吼えられた 雨降りだったから 雨降りの中を傘など…

ロボモフ
5年前
1

きっとあなたがいるからだろうか

詩を書くことはとても楽しい

ありがとう

立ち止まるだけで 扉が開かれる 呑み込まれた僕は 人の居ない隅へと 歩き続ける 「ご自由に…

ロボモフ
5年前

今日が生まれる

何も書くことがないという時 何かを書かなければならない 何かを書くことができなかったら 何…

ロボモフ
5年前
2

遅延杓文字

みんなは釜の前に集まって 杓文字が届くのを待っている 種々のおかずに突き刺さったトングに …

ロボモフ
5年前

人魂

夜気の降りかかる 階段の途中 昨日と一緒で点滅している エコ ガソリンスタンドの天井は 太陽…

ロボモフ
5年前
4

こだま

誰かが部屋のドアをノックする 音がする けれども誰も来てはいない 本当は自分で 茶碗を置い…

ロボモフ
5年前

世界の終わり

今でなくてもいいけど いつでもよかったから 無地の紙の束を買った 「世界の終わりは?」 い…

ロボモフ
5年前

猫の贈り物

小さな隙間に猫が入って こちらを見ている こちらが見ているから あちらも見ている 行かないのか? おまえは 行かないのか? 猫の瞳に言葉を送ると まっすぐそれは こちらに返ってくる こちらが動かないから あちらも動かない そうして猫と根競べをしている うちに ぱらぱらと雨が降り出して 僕は 戻ったのだ ありがとう 僕の歩みを おそくしてくれて バイバイ 傘がまわる時に 猫は どこかへ