CES 2020

(この記事は、2020/01/17 に公開された記事です)

今回が3回目となるCES2020 Las Vegas参加。
毎年、新しいネタが見つかり、世界のTech状況を垣間見る機会です。
同行した江口さん(元・富士通コンピュータテクノロジーズ)が報告会でお話します。ぜひ。
2020/1/28(火)東京都中央区日本橋 JASA会議室にて 小林も会場におります。

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今年のCES雑感:
・5Gの展示があまり見当たらない。Samsungとその他少しくらい。
昨年のCESでは各社5Gのコンセプト展示を大々的にやってましたが、今年はどういう事情かとにかく少ない。3年法則※の2年目で迷走?迷路?か。。。

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・Health Techが伸びてる。Sleep Techが単独でカテゴライズされるまでに。SEX分野も今年から解禁された。

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(Innovation Award選出の女性用SEXトイ)


・プログラミング学習用は一服した感じ。出展製品数は減った。

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(命令パーツをつなげてプログラミングする)


・クルマおもしろい。2年前のトヨタのe-paletから昨年は各社が「自動運転のヒマな社内でなにするか」といったことに注力して迷走してましたが、今年はsmart cityに向けてのコンセプト、技術の方向性出ている感じ。
・AIはフツーに。2年前は「これAI使ってるの?」と聞くと、だいたいのブースで「Yes」とテキトーに応答されてたくらいAI入れとかないと、というブーム的な感じだったが、今年はAIを声高に謳う製品サービスはあまりなくて、AIはデフォルトでしょ、みたいな展示が多い。
・ドローンもフツーに。人が乗ることも驚かなくなった。水中ドローンは相変わらず中国の独壇場。

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(その中でやっと見つけた日本メーカYAMAHAの水中スクーター。展示企業が技術ラインセンスしてると言ってた)


ベンチャーを集めたEUREKAスペースが毎年オモシロイ。今年は日本も倍増、韓国も出てきて、以前から多いフランス、その他各国毎のブースが増えて国別対抗戦になってましたよ。

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(EUREKAスペース ブース配置図 下方にあるフランス でかい)

2年前に当時Cerevo社長の岩佐さんと会場でお会いした際に「フランスがすごくなってる」と教えていただいてから3年目、その増加度合いは目を見張ります。


ETロボコン実行委員長の星さんが以前毎年出展されていて、会場だけではなく近隣のホテル等で開かれているプライベートカンファレンスがものすごく多くて、とにかく技術と人と契約があちこちに散見される世界最大規模の展示会なので、見ておくとイイヨと言われ続けてようやく2018年に初めて参加した際には、その大きさもビックリでしたが、大量の中国とアメリカの出展、イスラエルのベンチャーのレベル高さ、ブース裏での商談や打合せの多さにビックリしたものです。

小林の気になるネタ:

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(LGの、ゆがむ大画面)

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(Royoleのどこでも何でもつけられる?画面。曲面、ゆがみの展示がスゴイ)
(レストランのメニューも教科書も時計もこれになるな)

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見る人によってそれぞれで、ETロボコン2019ガレッジニア部門優勝の副賞にてCESに参加したのFCT(富士通コンピュータテクノロジーズ)の若手2人と話したら、こちらが全く見てないものをいろいろ「あれスゴイ」とあげてました。10,000dpiを実現してる中国メーカのディスプレイとか。。。(どこにあったんだ?不明)

※3年法則
昨年のCES視察団で確認したもの。
1年目:新しいネタ出てくる。(大々的にであったり、ひっそりであったり)
2年目:そのネタを利用したものを各社が出してくる、玉石混合。
3年目:そのネタをみなが取り入れてきて、フツーになる。
3年目で普及しないものは捨てられる。3年目に目立つようになるが、ネタは2年前にあるからそれを見ておく。
90年代以降のアメリカ流ドッグイヤーが、中国の登場でさらに早まり、3年目で何とかしないといけない状況。

出展ブースにはオジサンはあまりいなくて、中国ブースは女性比率高く、おじさんがいるところはそれだけで「古い技術」を扱っているんじゃないかと思えてしまうほど。

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