見出し画像

中国北京市、100億元のロボット基金を設立

2023年8月18日付The Robot Reportによると、中国北京市は、市内でのロボット技術開発を促進することを目的とした100億元(約2000億円、1元=20円で換算、以下同)の基金を設立する計画を発表した。
 
このイニシアチブは、北京をロボット産業の世界的なハブとして位置づける広範な戦略の一環で、基金の目的には、最先端のイノベーションの育成、商業ベースの技術革新の進展、同分野の地元企業間の合併・買収の支援などが含まれる。さらに、同ファンドは、同市におけるロボット産業サプライチェーンの確立を促進するための補助金やインセンティブを提供する。これらの優遇措置には、企業が半導体やオペレーティング・システムなどの基幹部品を入手するのを支援するための、最高3,000万元(約6億円)の資金援助が含まれており、北京市当局はすでに20億元(約400億円)の初期投資を決定。また、研究や試作のための施設整備、製造工程の自動化も含まれる。
 
中国は2025年までに労働者1万人あたり500台のロボットを導入することを目指しており、2021年には前年比44%増の24万3300台が導入された。その結果、2020年の9位から大きく順位を上げ、世界で5番目にオートメーション化が進んだ国となった。政府の目標は、中国を世界のロボット技術革新の重要な担い手として位置づけることで、ロボット産業の目標年平均成長率を20%超に設定している。
 
出典:
2023年8月18日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/beijing-announces-1-4b-robotics-fund/