独ミュンヘン工科大学と中国中山大学、マウスロボットに柔軟な背骨と尻尾を組み込み、敏捷性を向上
2023年12月6日、独ミュンヘン工科大学は中国中山大学と共同で、マウスの解剖学的構造からヒントを得た柔軟な背骨と尻尾を組み込むことで、四足歩行ロボットの敏捷性を向上させることに成功し、研究成果を論文として「Science Robotics」誌に発表した。
この開発により、現在、ビジネスや軍事用途で使用されている4脚ロボットに見られる剛性に対処し、より自然な歩行動作が可能になった。マウスの骨格に似たこのロボットは、分割されたプラスチック製の骨、肋骨、尻尾が特徴で、脚はバネのある義肢に似ている。肋骨の間から見える電子部品がロボットの動力源で、腱とプーリーのシステムによって制御されている。
研究チームは、歩行、バランス、旋回、迷路ナビゲーションを含むテストを実施した結果、脊髄システムをオンにして作動させたロボットは、迷路の完走速度が平均30%向上したとしている。
出典:
2023年12月6日発行 Science Robotics(英語)
https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.adg7165
2023年12月7日付 TechXplore(英語)
https://techxplore.com/news/2023-12-adding-flexible-spine-tail-mouse.html