【日本ワインテイスティング情報”アルプスワイン japanese style wine 甲州 2018”】

2021/1/7

【2021/1/7 西尾のテイスティングコメント ⑯】
アルプスワイン株式会社　
Japanese style wine 甲州　2018　12%

×「スキマスイッチ 飲みに来ないか」
https://youtu.be/16dCkDnhpAA

このワイン飲んでたら…
「飲みに来ないかっ？？」って、
ワイン好きなあの人を呼びたくなる。

綺麗に輝くレモンイエローの液体…
本当に綺麗にピュアに醸造されたのだろう…
という期待値が上がる美しい色合い…

そして何とまぁ、驚くべき香り…
甲州ワインにありがちな、
「ツンツンしたピチピチ感」、
「前のめり過ぎる柑橘香」、
「突出したミネラル香」
が、なく、全てバランスよく感じられるので、
どれも厳しくなくとにかくナチュラルに
優しく鼻孔をリズミカルに華やかに抜けていってくれる。
本当に安心して身を寄せることが出来る、
バランスの良い香り。

そして驚くべき、ワインのエキスの【リッチさ】
口に含む瞬間、唇とこのワインが触れた瞬間の
「初めまして」で、感じられる。
分厚いディスクが全てを丸く包み込んでくれる…
「なんて安心感なんだ…」
まるで、久しぶりに帰省するおばあちゃん家で、
おばあちゃん得意料理の
優しい味付けの煮物を食す時かのような
心穏やかになる…
そんな安心感…

八朔の薄皮の香り、少し蒼い金柑、
1年に一度楽しい優しい柚子湯の香り、
ジンで割った温州ミカンジュース、
酵母のイースト香、白い華やかなお花、
アサリの貝殻を集めたかの様なミネラル香…

柔らかくてピンと緊張しなくてよい、
忙しい日常に溶け込んでくれるまろやかさ…
とにかくまろやかですねぇ。ほっこり。

口の中で転がしている瞬間が楽しい。
ハープの旋律を脳内に響かせているかのような、
穏やかで美しい線がありながら、
ふくよかで丸みを帯びたやわらかな触感。

口に含みながら緊張してしまう甲州もあるのですが（それはそれで好きですが）、
このワインは如何に優しく舌に溶け込んでくれるのか…
それがよくわかる、
中々ない穏やかな甲州ワイン。

「食事と楽しむことを第一に考えて醸造されたのかな…？」
と思う。
だって、この子は「私が甲州だからッ！！！」
なんてキツイ性格の持ち主ではありません。
本当に優しくて穏やか、いつ声を掛けても
にっこり笑顔で振り返ってくれるかのような、
機嫌の悪い時なんて生まれつき持ち合わせていない
かのような…
誰にでも笑顔でいてくれるあの友達かのような、
久しぶりに会うおばあちゃんかのような安心感が、
香り、触感、味わい、余韻…
どれを通しても感じられる。

特に穏やかなミネラル感がある事が嬉しい。
果実味や柔らかな触感が、甲州に存在するミネラルのピンと張る要素を
覆いつくしてくれている。

私だったら、ちょっと旨味のある白身魚の刺身を、
醤油でなくワサビもつけず、
優しい塩をちょこんとのせて…
ともにこの感動をペアリングさせてみたいです。
今だったら、昆布だけで美味しい出汁を
とってくれる人の、あの魚介鍋に合わせてもいい…
もしくは、魚の出汁の効いた、あら汁…

アフターは驚くほどに穏やかで
酸味・ミネラル・ブドウの果汁・旨味が1:1:1:1で
喧嘩せずにバランスよく仲良く纏まっている…

これだけバランスよければ、
友人が初めて飲む、
1本目の甲州ワインとしてお勧めしたくなりますね。

前島良さん、感動のワインを、ありがとうございました。

いまでやオンラインストア↓　1,870円（税込み）
（オンラインストアにある在庫は2015ヴィンテージ？…更新されていないだけかもしれません、詳細は担当者へご確認お願いいたします。）
https://www.imaday.jp/

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