生き方の考察～春月生まれの甲

生き方の考察～春月生まれの甲

春月(寅月・卯月・辰月)
生まれの甲(きのえ)甲とは、
五行では木の陽のキャラクター、
木は五行の中で唯一の生命体で植物です。

甲は樹木を表しますが、
天に向かって伸び行く生木(せいぼく)と、
伐採され材木として加工された
死木(しぼく)に分かれます。

寅月生まれの甲
未だ寒さの残る初春に生まれた甲は
太陽に照らされ温まり、
雨水が地中で養土になると喜び、
表面が水にさらされたり、
ハサミを入れられるのを嫌います。
(丙・癸・己が吉で、庚・辛が凶)

卯月生まれの甲
気候が安定してくる仲春生まれの甲も、
基本線は寅月生まれの甲と同様です。
エネルギーが強くなりがちな甲ですが、
それは伸び行く力の強さのため、
やはりハサミを入れられるのを嫌います。
(丙・癸・が吉で、庚・辛が凶)

辰月生まれの甲
枝葉が茂る季節ですが、エネルギーの
強弱により吉の星と凶の星が異なります。

ここで言うエネルギーとは
その人自身(日干)のエネルギーですが、
強弱は八字の中で日干を取り巻く
残りの七字のバランスにより決定します。

それ以外でも、
生まれ育った環境や現在の人間関係、
具体的には周りの人達の五行エネルギー、
家族親戚友人知人…親しければ親しいほど
その人の五行エネルギーを受ける！
ことになりますので、それにより
日干エネルギーの強弱も変化します。

あとは十年毎に巡る大運の星のエネルギー、
毎年の干支のエネルギーが
大きく影響しますが、
ここで示している吉とか凶というのは、
それらを排除したプレーンな
状態でのことになります。

極端にエネルギーが
強くなり過ぎたりすれば、
ここで示している吉とか凶が
当てはまらない例外
(外格・特別格局)も出てきます。

例外(外格・特別格局)的な生き方は
人生の中でのある時期、
持って生まれた八字に
上記に示したような周囲の人間関係、
大運やその年の干支…
日干自身(自信)以外の
表現力、現実性、自律心、叡智でも
エネルギーが甚大になればあり得ます。
(詳細は都度示すことにいたします)

　　　 自信(自身)
　　　↑　　　　↓　
　　 叡智　　 表現力
　　　↑　　　　↓　
　　自律心 ← 現実性

よって辰月生まれの甲では、
エネルギーが強い甲は
剪定バサミである庚や炎の丁が吉
これ以上エネルギーを
強くする甲・乙が凶

根になるエネルギーが強い甲には、
エネルギーを漏らす丙・丁が吉
これ以上エネルギーを
強くする甲・乙が凶

エネルギーが弱い甲では、
根を張るエネルギーである
寅・卯や雨水の癸が吉
土のエネルギーである
戊・己やハサミの庚・辛が凶

吉凶に関してはもうひとつ、当該する
五行のポジション～日干別に
木〜火〜土〜金〜水
火〜土〜金〜水〜木
土〜金〜水〜木〜火
金〜水〜木〜火〜土
水〜木〜火〜土〜金

これに
自信～表現力～現実性～自律心～叡智を
当てはめ、それぞれの心の要素を
取り入れたり排除したりで
吉凶にすることもあります。

自身(自信)＝自星
表現力＝漏星
現実性＝財星
自律心＝官星
叡智＝印星
このようになっていますので、
こちらも併せてお読みください。

例えば上記の辰月生まれで
エネルギーが強い甲の場合、
剪定バサミである庚や炎の丁が吉＝
庚は甲にとって自律心に相当する星、
ハサミで茂りすぎた樹木を伐採する＝
強い自身のエネルギーを
制御するという意味です。

これ以上エネルギーを強くする甲・乙が凶＝
強い自身を出し過ぎないように
するという意味で、こういった
心の在り方を意識するのです。

例外(外格・特別格局)的な生き方だと
強すぎる自身のエネルギーを逆手に取って、
それを前面に押し出して生きて行く！と
なりますが、余程しっかりとした
志がないと成立不可でしょう。