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関西~山陰の旅日記④        西宮(i)「灘」の地名

阪神西宮駅から南へ徒歩10分、旧国道(上は阪神高速)の手前に宿を取りました。気さくな宿主が「国道を南に渡ると酒造街」と教えてくれました。
行ってみると「酒造通り」沿いに、井戸「宮水」が祀られています。
周辺には大関、日本盛、沢の鶴、白鶴、櫻正宗、白鷹、白鹿などが、比較的ゆったりとした敷地を持ち、工場・オフィスが建っていました。(松竹梅・菊正宗なども近隣にあるようです)

ミネラルの多い硬水、「山田錦」酒米、「六甲おろし」冬の冷風 など灘の酒が辛口で美味しい理由が並んでいました。
が最も重要なのは、この地域で酒造りの競争が起こり発展し、同時に地域が協調して「灘の生一本」ブランドを育てたことだと思います。
「白」「鶴」「政宗」の社名の文字(パクり合い?)も競争の歴史を示していると理解しました。

因みに、「灘の生一本」は商標登録されていません。 このことは後日のブログで。
また、西宮市の地名に「灘」はありません。

看板がありました。(トップの写真)
江戸時代から「灘」は、現在の西宮市から(芦屋市・神戸市東灘区を挟んで)神戸市灘区までの地域をさしているそうです。
神戸市が政令指定都市になった1956年に「灘区」が出来て、西宮市・芦屋市の人達は「灘」の地名を神戸に取られた、思ったのではないでしょうか?

(続く)

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