施設に移った母のその後

今年5月12日に父が亡くなった後、残された母は抜け殻状態で何もできなくなり、私と妹が交代で実家に詰めていましたが、母本人の希望で8月2日に長野の施設(サ高住:サービス付き高齢者向け住宅)に移りました。
1ヵ月半が経って母はその施設での生活に慣れ、新しい「生きがい」を見出しています。

父の生前から軽い認知症だった母(要支援1)ですが、父が亡くなった後は本当に何も出来なくなりました。

母の脳のCTを見て、医者は「アルツハイマーではない。レビー小体型認知症と思われるが、レビーの特徴が見られない。 確認にはMRI検査が必要」と。 「現時点でMRIまでする必要なし」で私達は一致したものの、妹は「レビー認知症が急速に進んだ」と主張する一方、私は「夫ロスでうつ状態になった母の一時的な症状が加わっている。新しい生活環境での時間の経過で戻るかもしれない」と見解が分かれました。

長野の医者の初回の処方は、認知症薬アリセプトと抗不安薬リボトリール(睡眠補助目的)。 漢方薬「抑肝散」の名も出ました強く勧められなかった事もあり、妹は前2者を選択。 (私は漢方薬の服用で時間を稼いで経過を見るのが良いのでは?、と言ったのですが)
薬は数日で効果てき面、母の脳は活性化し過ぎて「廊下でダンスのステップの練習をして食事に降りて来ない」「気が散って食事に集中できない」、「朝に頭が朦朧としてし全く起きられない」「食事を採れなくなった」などなど、薬の効き過ぎが目立ちました。
相談を受けた私は「医者に、アリセプトの中止・リボトリールの1/2錠への減量・漢方薬(抑肝散)の処方開始、の方向で相談すれば?」と言った結果、漢方薬のみになりました。

その後母の状況は好転し毎日を楽しんでいるようで、父を失う前の状態に近づいて来ました。 新しい環境に馴染み、夫ロスによるうつ状態から脱して来たのでしょう。 母は薬漬けにされずに済んだのだと思います。

実家を片付けていると「医者に殺されない47の心得(近藤誠)」が出てきました。 この中にある「近藤誠のリビングウィル」を参考にしてもらおうと私がプレゼントした本ですが、この中の心得12「一度に3種類以上の薬を出す医者を信用するな」のページにしおりが挟んであり、両親が薬の服用を嫌っていた理由が分かりました。
近藤誠先生が100%正しいとは思いません。 ですが、今回の件で現代日本「医・薬の問題」の一端を見たと思いました。

私が書いた関連ブログです。是非ご覧頂ければと思います。
  ⇒ https://note.com/robin_fujiwara/n/n531c79f36ac1
(日本の医・薬業界の問題) 

私のHPもご覧いただければ幸いです。https://robinfujiwara.sakura.ne.jp/hp/index.php/
 (または 「アルパカの庭 藤原」で検索してください)

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