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2つの映画(3.11原発事故関連)

滅多に映画を観ない私が、1週間の間に2本も観ました。
何れも吉祥寺のUplinkという自主上映中心の小さな映画館で
1本目が公開前の上映「決断」(副題:運命を変えた3.11母子避難)
2本目が繰返し上映されている「太陽の蓋」(能登半島地震支援チャリティー上映)です。

「決断」は、政府の避難勧告より先に、子供を守る為に決断して避難した母子10組を追跡したドキュメンタリー映画。
明らかに政府・東京電力に非がある・・・長い年月をかけて集団訴訟を行い、地方裁判所で次々と勝訴する場面で終わっていました。
しかし終演後の対談で、その後の政府・東電の控訴・上告により「自主避難者は補償対象外」とされて敗訴が続いていると聞き、茫然としました。
背景は、上級裁判所の政府への忖度(または政府の圧力)でしょうか?
監督の安孫子亘さんは、現実にこういう扱いを受けている人たちがいる という事を、私達(日本社会)に広く伝え、記録映画として広め、残していきたい、と熱い思いを語っていました。
そして、マスコミの非公正な報道も。
近日公開されると思います。
このブログを読んでくれたあなたも観に行って頂ければ嬉しいです。

「太陽の蓋」は2016年既に公開され、ユーチューブで無料で観れるそうです

福島第1原発は、あの時 幸運に恵まれてチェルノブイリ化を免れた(この幸運がなければ東京にも甚大な被害!)という事実。
福島第1からの「全員退避」という東電から政府への通知(誰が出したのかも分からないらしい!)
地震列島日本での原発再稼働の危うさ、能登半島地震(今年元旦)で志賀原発が危機一髪の状態に陥った事実・珠洲市に原発建設の計画があった事実 を直視せず、日本各地の原発を動かす政府(裏にどんな利権があるんだろう?)
こちらでも上映後の対談で、橘民義さん(製作プロデューサー)と北村有起哉さん(新聞記者役で主演)が、私達が「あの時」(原発危機)を忘れつつある事への危機感、あの時の記憶を繰り返し反芻し伝えて行く事の重要性への熱い思いを語っていました。
尚、菅直人さん(当時の首相)が私の4つ隣の席でご覧になってました。
政治家引退の報道の後だったので、「本当にお疲れ様でした」とお伝えしようと思ったのですが、既に帰られた後でした。
 

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