見出し画像

cafe ”Le Buffon”

45年ほど前のパリのカフェの写真だ。色あせたが大事にもっていた。このカフェがロベルトの旅の起点になった。最初のフランス語を覚えたのもこのカフェだ。”Un demi,S’l vpus plait" だった記憶がある。コーヒーのお替りだったのか、ビールのお替りだったのか? おもいかえせば、いろんな夢と希望をもって多くの若者がパリのカフェで夜を明かした。絵の勉強。イギリス留学からの帰国途中のもの、ラーメン店で皿洗いをしながら世界を旅するもの、パリはそんな若者をとどまらせるに十分な魅力のあるまちだった。

そんな中にこれからスペインに行くとパリを離れた者がいた。

彼は、そのあとマドリッドで日本レストランをオープンしたときいた。スペインでの日本食の先駆者となった。

画像1

画像2

一度スペインに行ったとき、どうしても行きたくて、彼がいるのかどうか、覚えてくれているのか恐るおそる、暖簾をくぐった。cafe le buffon の近くの彼の屋根裏のアパートで暫し過ごさせてもらった話を始めたら、彼も懐かしそうにこたえてくれた。

人の名前を忘れ,人の顔はすぐには思い出せないが、同じ時間を過ごした場所は記憶の中にしっかり残っている。

コロナの世界でも先駆者は強く賢く異国の地で愛されているはずだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?