見出し画像

ただのCo-working Spaceじゃもうつまらない?|未熟なわたしがCo-working Spaceについて考えてみた Vol.1

Writer: 新野 瑞貴
「自分の決めたルールに従って自由に生きること」がモットーの千葉県出身。
宅浪時期に方向転換をし、オーストラリアでの留学を決意。4年間の留学を経て現地大学を卒業後、2021年2月からSLOW inc.に勤務する。

新社会人になってあっという間に2ヶ月が過ぎた。

1時間、同じ電車に揺られているこの帰路で
「ロバートの在り方」の話し合いについて振り返ろうと思う。

発端は原さん(うちの社長)の一言だった。
「来週、ロバートの在り方、姿勢を話し合いたい」

ロバート下北沢は私が勤務するSLOW inc.が運営するCo-working Spaceで、オープンから8ヶ月が経ったらしい。

元々、SLOW inc.があったオフィスを移転する形で空いた場所をこのように利用したのが始まりで、コロナ禍でオープンしたこのシェアスペースはそこそこ安定した利用客がいる。

ただ、はっきりいうと今のロバートは、仕事に集中できる場所を提供する存在でしかない。


ロバートの存在価値はそれだけでいいのか、デザインを得意とするSLOW inc.が運営するからこそできるロバートの形態があるのではないか、
すごく難しい議題テーマだった。


このテーマについて考えるための事前調査として、私は世界のCo-working Spaceについて少し調べてみた。

まず人はCo-working Spaceに何を求め、何に満足しているのか


このリサーチによると、
- 自分で時間を決めて利用できることから自己管理の自由度に魅力を感じる
- 自分の好きな時に人と交流できる


これを読むと、個人差はあるもののさまざまな文化、ジャンルの人との交流ができることもCo-working Spaceの魅力の一つのようだ。

実際に、ロバートの利用者の中には交流会がしたいと言う会員さんもいる。

同じ場所で仕事をして、面白い人がいるかも知れない、会ったことないような人がいるかも知れない、そんな好奇心からくるものなのだろうか。

ただのシェアスペースから交流の場としても利用できるようなCo-working Spaceの在り方は最近顕著に目立ってきた。

世界120都市以上に拠点を持つWeWorkはコミュニティ型ワークスペースをコンセプトに

“a place you join as an individual, ‘me’, but where you become part of a greater ‘we’.”

と言うミッションを掲げている。

このようなトレンドがある中で幾分違うやり方をするのがドイツ、ベルリンにあるFactoryだ。

COWORKING IS DEAD

原さんが共有してくれた記事の中、一層輝くのはなかなかインパクトのあるキャッチフレーズを提唱したこの場所だった。

平たく言うとスタートアップやコミュニティを支援している場所。必要な人やパートナーと繋がったり、イベントやテクノロジーまでサポートする接着剤のような働きをする企業。

なるほど、と思った。

こんな活動がしたい、だけどどうすればいいかわからない人たちへの救済場所。

悩みを聞く、手助けをする、今SLOW inc.自体も変化期を迎えていて、この2つが大事にしたいテーマである。


規模が小さくても、人が大事に思っていることを伝えていく、支援する。
それは高校生時代の私に芽生えた原動力でもあった。


今回の会議では、どんなタグラインがいいのか、
どんな交流の仕方がいいのか、
ロバート自身はどんな活動を軸にするのか、
そもそもフリーランスの利用客が多いロバートにおけるクリエイティブの生態系とは何か。

具体的な話から哲学的な話までとても自然なフローで話し込んだ。

その中で出てきたキーワードは

ハブ(Hub)

たくさんの人に通りがかってもらって、そこで交流してもらう。
そこで立ち止まって悩む人がいたらSLOW inc.が喜んでお手伝いするし、面白い人がいたら私たちが取り上げて、紹介させてもらう。

コミュニティが自然に出来て、つながって、そこに行けばなにかやってるな、って思ってもらえるような。
その人が内に秘めるなにかを表現できる場所にもなっちゃうような。

まだまだ、動き始めたばかりの私たちがどこまでできるかはわからないけれど、
そして、新社会人2ヶ月の未熟なわたしがどこまで形にできるかはわからないけれど、

わたしも想いを秘める1人のクリエイターとして全力でチャレンジしていこうと思う。

このhub作り楽しみだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?