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ドラゴンズ投手事情2016〜開幕ローテーション大予想

開幕に向けたオープン戦も順調に日程を消化し、いよいよ来週から始まるナゴヤドーム7連戦を残すのみとなりました。

我らがドラゴンズは相変わらずの連敗街道まっしぐら。オープン戦順位は最下位に沈み、得失点差-31はぶっちぎりのワースト。12球団最低のチーム打率.197に、防御率もワースト2位の4.78とまったく良いところが見つかりません。

本日行われた楽天戦も、先発山井投手が前回登板の乱調そのままに今日も「炎上」し、5回6失点(自責点5)で開幕ローテの座は白紙に。
中日谷繁監督、7敗目も「詰まりが抜けてきた」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160313-00000098-nksports-base

谷繁監督は来週日曜のロッテ戦に改めて登板機会を与えることを示唆しておりますが、今日のようなピッチングが続くと厳しいような気がします。かと言って山井投手が簡単に脱落するほど、先発投手陣の層が厚いわけでは残念ながらありません。
果たして今季の開幕ローテーションはどうなるのでしょうか?以下で、2016開幕前のドラゴンズ投手事情について見ていきます。

◎確定: 大野、ネイラー、濱田

上記は3月のオープン戦日程と、先発投手の一覧表になります。
(先発投手の名前の下は左がイニング、右が投球数)

15日以降は私の予想になりますが、恐らくこのようになるかと考えます。来週火曜からのオープン戦7連戦は初戦が5日に5イニングを無失点に抑えたネイラー投手が濃厚。ネイラー投手は2月の登板機会も3イニングを無失点に抑えるなど好調を維持しており、次回登板で大崩れするようなことがない限りは確定と言ってよいでしょう。シーズンが開幕するとカード頭の火曜日の先発起用が濃厚です。

3月に入り5回無失点、6回1失点と好投を続ける濱田投手も開幕ローテ起用が濃厚です。こちらも16日もしくは17日の次回登板で大崩れしない限りは、シーズンでの水木どちらかでの起用がメインとなるでしょう。

また侍JAPANに選出されたエース大野投手も、開幕戦25日の先発起用に向けた逆算調整が順調です。5日の台湾戦2イニングを無失点、また12日の楽天戦でも6回途中1失点と好投し、中6日・中5日・中5日と開幕戦に向けて着実にステップを踏んでいます。今回(意外にも?)自身初となる開幕投手に向け視界良好といったところでしょう。シーズン中は、金曜日のカード頭での起用が濃厚です。

○候補: 山井、ジョーダン、岩田、福

残る3枠は正直、不透明です。ベテラン山井投手に新外国人ジョーダン投手、また好投を続け猛アピールの岩田投手とドラフト4巡目ルーキー福投手が候補でしょう。

山井投手は今日の炎上で、開幕ローテ入りがまた遠のいてしまいました。個人的には若手投手たちによりチャンスを与えて欲しいところですが・・。2014年最多勝の実績もありますし、来週日曜のロッテ戦での最終試験をパスすると、開幕カード最終戦27日の登板が与えられるのでは予想します。

新外国人ジョーダン投手は本日6回1イニングを投げ無失点。恐らく16日もしくは17日に先発起用されることが予想され、そこで結果を残すと開幕ローテ入りが濃厚でしょう。これまではクイックモーションの不安定さが指摘されていましたが、ランナーを気にするあまり自慢の球威が死んでしまっては本末転倒です。

3月に入りオープン戦ではこれまで3イニング(3/6)、1イニング(3/13)と短いイニングしか投げていないだけに、次回登板では少なくとも6回以上を投げて開幕ローテーションを勝ち取ってほしいところです。

一方で岩田・福の若手投手たちは、少ないチャンスをモノにしない限り開幕ローテ奪取は難しく、また山井・ジョーダン両投手の結果にも左右されそうです。岩田投手は3月に入り3日に3回無失点、12日には春季教育リーグで5回無失点と、限られた登板機会で着実に結果を出し続けています。順当に行けば、開幕第2戦の先発の座をかけた最終試験が来週土曜に巡ってくるのではないでしょうか。2013年にはキャッチャーも取れない魔球「マジカルフォーク」で一時テレビ番組でも取り上げられるなど話題になった岩田投手ですが、昨季はわずか3度の登板機会しか与えられず、未勝利。このチャンスをモノにできるかどうかが、キャリアのターニングポイントとなるのではないでしょうか。

ルーキーの福投手は3日に3イニングを投げ、自責点ゼロの好投。10日の登板機会は雨で流れてしまいましたが、今日の春季教育リーグではチームメートが広島打線の猛打を浴びる中、1イニングを無失点に抑えました。次回登板は未定ですが来週のナゴヤドーム7連戦では登板機会が与えられるとみられ、こちらも結果次第ではドラフト4位ながら開幕ローテーションに抜擢される可能性もありそうです。

△微妙: 若松、吉見、雄太

昨季10勝をマークし一躍次期エースと呼ばれるまでになった若松投手はここまで、「2年目のジンクス」さながら苦戦しています。今季実戦がスタートしてからは大量失点を繰り返し、3月に入ってからは6日のヤクルト戦で5イニング5失点を喫してからは登板がありません。今後の登板予定も白紙のようで、10日に90球以上投げ込みを行うなど実戦の機会を与えられないまま調整を続けているようです。

ナゴヤドーム7連戦では開幕ローテ確実の投手たちがより長いイニングを任せられることが濃厚のため、現在の若松投手の立ち位置では一軍のマウンドに立つチャンスは極めて少なそうです。まずは2軍戦で結果を出し、ローテの谷間からの復帰が一番現実的でしょうか。

吉見投手もまだまだ調整途上のため、開幕一軍は絶望的です。一応オープン戦最終戦の21日ロッテ戦の登板が予定されているようですが、開幕ローテーションを視野に入れたものではないはずです。ここ数年は怪我に悩まされてきた吉見投手ですが、昨季は限られた登板機会ながら「投げられれば勝てる」ことを証明したのも確かです。体調万全なら今でも他球団にとって怖い投手であるのは間違いないため、中10日や隔週での先発登板など怪我に十分した起用法が首脳陣には求められます。

雄太投手はオープン戦での登板はまだありませんが、2軍戦ではローテーションを守り結果を残し続けています。今後開幕までは他投手の調整登板との兼ね合いで一軍で投げる機会は限られるでしょうが、層が薄い我がドラゴンズ先発投手陣にとってはなくてはならない存在。いつでも上で投げられるよう、2軍で愚直に結果を出し続けてくれると期待します。

ドラゴンズ投手事情〜開幕一軍枠はほぼ決まりか

以上、開幕ローテーション大予想でした。
まとめると、以下の6投手がシーズン開幕直後の阪神・広島戦を任されることになるのではないでしょうか。
大野、岩田、山井、ネイラー、ジョーダン、濱田

中継ぎ陣は田島、又吉、岡田、福谷、小川、祖父江の6人でほぼ決まりかと思われるので、あとはルーキー小笠原を一軍帯同させるかどうかくらいでしょうか。オープン戦でチームが弱すぎてセーブ機会がなく、誰が抑えでいくのかはまだ不透明ですが・・。実績からいくと田島、又吉、福谷の中から選ばられるのだろうと思っています。

かつての投手王国も凋落して久しいですが、球団創設80周年の今季こそは、是非濱田、福投手ら若手投手を中心に意地を見せてもらいたいところです。

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