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23年11月24日 京都へ

Bessa R4A

久々に京都に行くことにした。時間が取れたのが11月24日、飛び石連休の中に休暇を入れて4連休にしたが、他の都合によりその休暇を取った平日だけしか行けなかったので、日帰りである。

カメラはコシナフォクトレンダーのベッサR4Aである。このカメラは、コシナがフォクトレンダーのブランド銘を使って出していたカメラシリーズの、広角レンズ用の距離計連動機である。今はコシナフォクトレンダーシリーズはレンズは新作を出しているものの、カメラは製造中止となっているので、カメラは貴重な存在になりつつある。まして、汎用性には欠ける広角機ともなると他に替えがないのである。
このカメラは21/25/28/35/50mmのブライトフレームを表示することができ、3段階の切り替えの中で21/35、28、25/50mmのフレームが表示される。つまり28mm以外は2種のフレームが同時に現れる。28mmレンズが好きな方は、それを中心にすれば28mm専用機のような使い方が出来るから良い選択肢になったのではなかろうか。また、コシナフォクトレンダーやキヤノンの25mmを持っている人には、25mmのフレームが使えるのも嬉しいだろう。50mmはファインダー中央部を切り取る形になり、通常のM型カメラの90mmレンズのような位置になるのでフレーミングやピント合わせは難しく、大口径レンズの絞り開放を頻繁に使う人にはあまり向かないと思う。

21,35,50mmのセット

そしてR4Aに組み合わせるレンズセットはどうするか、ということをひとしきり悩んだのだが、今回はとにかく最広角の21mmを基準にしようと思っていたので、それはコシナツァイスのビオゴンC 21mmF4.5にした。35mmは候補が多すぎだが、最新レンズを入れておこうということでコシナフォクトレンダーのノクトン35mmF1.5に、50mmはぽわぽわな絞り開放描写ということで通称 周ELCAN、ライトレンズラボ(LLL)の50mmF2とした。結果的に昔のレンズ(ELCANはレプリカ)は持参しないことになってしまったが、やはり荷物を多くしたくなかったことと、メイン機のOMDS OM-1のセットを中心にしたことから、フィルム側のレンズは3本にとどめた。
実際現地に行ってみると、観光客が非常に多かったから、カメラ2種・レンズそれぞれ3本というのもけっこう疲れてしまい、まあ年を取ったしこういうシチュエーションになったら携帯端末で十分だよなあ、と思う日も遠くなさそうである..

撮影結果

フィルムはフジフイルムの感度100のネガである。回った先は京都鉄道博物館、嵐山の渡月橋、天龍寺付近で、天気がすぐれず暗くなったらフィルムでの撮影はしなかったので、限定的な記録になっている。撮影結果としては最新のレンズであるコシナフォクトレンダーの35mmF1.5が最もよく写っており、これはネガの状態で見てもはっきりわかる結果だった。昔、OMの100mmF2で撮ったコマだけそれと分かったことがあるが、その感覚を思い出した。とはいっても、他のレンズが悪かったというわけではない。
ということで以下に写真を上げておこう。

きれいに塗り直されていてすばらしい。
Nokton 35mmF1.5/ F4
581系
Nokton 35mmF1.5/ F4
2階からの眺め シャッター速度は1/2秒くらいであった。
Biogon C 21mmF4.5/ F4.5
京都と言えばここ。
Biogon C 21mmF4.5/ F8
お召列車牽引用
Nokton 35mmF1.5/ F1.5
渡月橋
Nokton 35mmF1.5/ F5.6
嵐山にて
Biogon C 21mmF4.5/ F8
渡月橋からの眺め
LLL V2LC 50mmF2/ F8 (通称 周ELCAN)
天龍寺にて
LLL V2LC 50mmF2/ F2.8 (通称 周ELCAN)
天龍寺にて
LLL V2LC 50mmF2/ F2 (通称 周ELCAN)
天龍寺にて
Biogon C 21mmF4.5/ F4.5

おわりに

持って行ったデジタル装備がOM-1に8-25mmF4、25mmF1.2、40-150mmF4で、撮影範囲は広いし、チャンスにも強いカメラだからフィルム側とペースが合わないかというと、そうでもなく、レンジファインダー機でマニュアルフォーカスするのも楽しいものである。ただ、曇りがちで風もあったので、紅葉などは被写体側がぶれてしまうし、そういう時は感度を上げられないフィルムはチャンスが減ってしまうのは事実である。それよりも、混んでいる場所でカメラバッグを肩からさげていると他の人にひっかかりそうになったり、そういう方が気になってしまった。混んでいることはもはや仕方ない、何しろ自分もその一員(一因)なのである。
そんな状況ではあったが、久しぶりの京都は楽しかった。

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