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[読書感想]世界に伝わる指輪の物語

表紙に惹かれてなんとなく図書館で借りた。

結果大当たり🎯!

 古今東西の神話や物語に出てくる指輪や実存する指輪まで、たくさんの指輪の話が、想像力を掻き立てられる美しい挿絵と共に紹介される。

 そして全体が一つのストーリーにまとめられていて、図鑑的ではないまとまりがあった。

指輪にはそのデザイン、材質、使われている石、はめる指にそれぞれ意味があり、環という形のそものに神と人を繋ぐ装置のような働きがあるそうだ。

印象に残ったものを少し書き出してみる。

ピタゴラスは神の像のデザインはよしたほうがいいと言った。不浄の場などの扱いが困難であるからだ。

国土と結婚することを決め、生涯独身を貫いたエリザベス一世は戴冠式のときダイヤの指輪をはめた。ダイヤはその硬さから「不屈、征服されない」という意味があり、それまで男性がつける石だったという。

ギリシア神話では岩から解き放たれたプロメテウスは、代わりにその岩で作った指輪をはめさせられ、ゼウスへの絶対的な服従を誓うこととなる。(これが結婚指輪の始まりだっていう説もあるらしい。ヒェー。なんだか孫悟空の頭にはめた輪っかのことも脳をよぎる。)

指輪をはめる10本の指にもそれぞれ意味がある。
右手は現実、自分の力を発揮する。
左手は想い、外からの力を受け入れる。
婚約指輪をはめる右薬指は神経と繋がっていてしかるべき指輪をはめると精神を安定させるらしい。

結婚指輪をはめる左薬指は心臓まで血管が繋がっていて、指輪は愛を育むのに有効だそうだ。

なんかもうワクワクしかない。
もともと持ってる能力を天の力を借りて強化する働きがあるのかな?

私は指輪ができない仕事で、休日にもあんまりつけたりもしないんだけど、もし自分専用の指輪好きなの一個つくるとしたらどんな指輪にしようって空想が止まりません(^^)。

でも指輪には魔法の力があるとしても、指輪をなくして困る話もたくさんあるなぁ。

持ってもないのに無くす心配し始めちゃった。( ´ ▽ ` )エヘヘ。

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