見出し画像

ろばと呼ばれたい女

はじめまして。ろばです。
今日は4月1日、新年度の始まり。本日からnote始めます。


おそらく、今、これを読んでくださったっている方はきっとこう思っているでしょう。

「なんでコイツは自分のことをろばなんて名乗ってるんだろう?」

オフラインで出会った方にも度々聞かれる質問だったりします。


もちろん、それはろばという動物が好きだから!!!


...まぁ、このぐらいは誰でも思いますよね...
好きでもないのにH.N.に使ったりしないだろうし...

というわけで、今回は私がろばと名乗り始めるようになったお話です。


私は10代のときから地味で目立たない存在でした。


アニメや漫画が好きでイラストばっかり書いていて、友人もみんなオタク。
校内の活動場所は主に図書室か美術室(と吹奏楽部だったので音楽室)でした。

それでも、友達はそれなりに多く、オタク仲間の友人と漫画の話をしたり、
イラスト交換をしたり、それなりに楽しい学生生活を過ごしていたのですが...

高校3年生の時、
情報やプログラミングの授業を選択したために、
商業系のクラスに入れられてしまい。

まわりはスカートが短く化粧の濃い派手な女子ばかり。
なんで商業科の女子ってギャルが多いんでしょうね...

クラスの子とは全然ノリも話もあわないし、いつも教室の端で大人しくしていました。
はやく昼休みにならないかな、放課後にならないかな、とにかくこの教室にはいたくない、とそればかりを考えて過ごしていたことを覚えています。


そして...時は流れ...

高校、大学を卒業。

新卒ではテレビ系の映像編集会社に就職。
薄給、長時間労働で心身ともにすり減らしていた時、地元のとある動物園に行きました。

そこには、ロバとポニーが一緒の柵の中にいました。
ただ、ポニーは餌やり体験ができるようになっていたため、多くのギャラリーがあつまっていて、物凄く賑やかな雰囲気。
一方ロバは、同じ柵の中だけど、近寄れないようにさらに奥に設置された柵のなか。
哀愁漂わせ、ぽつーんとさみしそうにこちらを見ていました。

画像1

そのときそのロバが何を思っていたかはわかりません。何も思っていないかもしれません。

ただ、なぜか、私は自分の高校時代を思い出しました。。。
ワイワイ賑やかに話すグループが多いなか、ぽつーんと教室の端で早くこの時が過ぎないかな、と思っていた日々。

その哀愁漂うさみしそうなロバと、昔の自分を重ねていました。
そして、そのときから、ロバという動物が自分の中で特別な動物となっていきました。

画像2

ロバは、粗食に耐え、非常に強脚で力が強く、昔から人間の労働力として人々の生活を支えている動物。
馬のように素早さや柔軟さはなく、小柄で顔は大きく、なんかぼてっとしたフォルム...
ロバの英語donkeyは「愚鈍」という意味も...


当時、薄給で長時間労働を強いられていて、家畜ならぬ社畜として働いていた自分。
特に美人でもかわいくもなく、まわりから「ぼーっと生きてんじゃんねーよ」と言われるぐらい愚鈍で間抜けな自分。
それでもいつも一生懸命生きてる自分…

ロバについて知れば知るほど他人とは思えない...!

この愛らしくも若干ざんねんなロバという動物に対し、
並々ならぬ愛着をもつようになり、
気づけばSNS上で「ろば」と名乗っておりました(笑)

これが私がろばと名乗る理由です。


ここで私とロバの話は終わりなのですが、実はもう一つあって。

ロバって凄い動物なんです。
俊敏でないとはいえ、重い荷物を運んだり
山岳地帯で、学校が遠くて通えない子供の足になって学校に連れて行ったり...
あの小柄でかわいい姿からは想像できないような凄い力を持っているんです。

画像3

私は、いつも、
自分はなんてだめなんだろう、なんであの人のようにうまくできないんだろう、
って、劣等感の塊を常に抱えていました。
人と比べて自分を卑下して。

でも、やっぱりロバはどこまで行ってもロバなんです。
どんなにがんばってもサラブレッドのような華麗な馬にはなれません。
ある日、そのことに気づきました。


だから、私はろばとして、愚鈍で間抜けな自分を自覚して、
馬とは違うんだ!馬にはない良さを持とうって。
諦めも含んだポジティブな気持ちを持って、ろばと名乗っています。


長々、自分語りを読んでくれてありがとうございました!

私のように、自己肯定感が低く、常に劣等感を感じている方に、
馬にならなくても、十分魅力的なんだよ!って伝えたい。

画像4


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?