ティンシャの響きと心の静寂
絶対にヨーガとは縁がないだろうと思っていた私でしたが、何故か迷うことなく、気負うことなく、自然にヨーガ教室に赴き、毎週末にグループレッスンに通うようになっていました。
グループレッスンはティンシャのチーン…という高い澄んだ音の響きが残る中「よろしくお願いいたします。」の礼から始まり、先生の指導の従って体に意識を向けながら動かし、呼吸をしていきます。
そして、レッスン終わりに近づきシャバアーサナで落ち着いてまどろみかける中、チーン…とティンシャの音が響いてくると、みんなそれぞれ先生の声に従って、自分の中に生まれた落ち着きや自分を客観的にみている意識を壊さないようにゆっくり起き上がります。
最後に、胡座を取って「ありがとうございました。」の礼でレッスンが終わります。
毎週、グループレッスンに通ったせいなのか、ティンシャの高い澄んだ音を思い出すと教室の厳かで静寂に満ちた空気を心の中で感じるようになりました。
寝るときにチーン…
感情が乱れそうなときにチーン…
静けさや落ち着きで心を満たしたいとき。
自分の気持ちを引き締めたいとき。
そんなときに心の中でティンシャを響かせています。
凛とした空間の中、ティンシャの響きと礼で始まって終わるヨーガのレッスン。
終わったあとの心の静けさと安心感。
もしかすると、私の中でこれらが一緒になって、ティンシャの響きが私に静寂感や落ち着きをもたらしているのかもしれません。