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2.J1・J2スタジアム建設事情まとめ(2022)

まずは、かなりざっくりとですが
専用スタジアム(以下、専スタ:球技場も含む)の保有状況をまとめてみました。

J1編

18クラブ中、陸上競技場(以下、陸スタ)は3クラブ
(専スタとの併用クラブは除く)
川崎、湘南、広島

こちらはほとんどが、専スタ化している。G大阪や、京都などは近年、陸スタから移行に成功している。(いつか詳しくまとめてみます。)
残された川崎や広島は改修、新設で計画進行中。湘南は予定地選定中も建設予定は立っていない。

加えて
既に専用スタジアムを有している鹿島や清水なども老朽化や、基準がクリア出来ていない事などから新設計画がある。また、過剰な規模のスタジアムを有する横浜、東京、名古屋、札幌なども新スタジアム建設熱望の声が上がっている。

J2編

22クラブ中、陸スタは15クラブ
徳島、大分、新潟、水戸、金沢、山形、町田、熊本、長崎、岡山、秋田、沖縄、群馬、山口

J1に比べると
陸スタ率は高いが金沢、長崎は完成予定の目処がたっている。水戸、沖縄、山形、秋田、徳島あたりは計画段階。

一方
進捗があまり無いのは大分、新潟、熊本、岡山、群馬、山口、そして白紙になった甲府。

ちなみに
J3だと、新興クラブでは、改修可能な小規模専用スタジアムの新設が進んでおり、18クラブ中陸スタは8クラブ。相模原や富山あたりは計画が進行中。

雑感

J1・J2で、専スタ建設運動の動きが少ないクラブは、7/40クラブ。逆に33クラブが、既に有しているか、計画が進行している。

やはり、国体絡みの屋根付き巨大スタジアムを有しているクラブは、基準は満たしている事から、出遅れている傾向
長崎の陸スタは、まだ新しいが本拠地が市内から離れている事が、後押しにもなっているか。
大分、新潟、岡山、そして白紙となった甲府など、実績や集客に定評のあるクラブでも専スタ建設運動すら起きていない。むしろ、現状で集客出来ている事も、これに関しては足枷せになっているかもしれない。

「J1に昇格したら」「観客動員の実績ができたら」という考えは、これらの出遅れたクラブには、当てはまらないし、熊本にとってもスタジアム建設へ動き出す為の決定打とはなり得ないのかもしれない。

もちろん、実績は重要なのだが

「観客動員数、平均1万人達成しました!」

「J1に昇格しました!」

「では、ご褒美に専用スタジアムを...!」

とは
残念ながら、ならない。

「でも、基準満たしてるんでしょ?」と言われてしまえば、そこから先へは進め無い。地方クラブで、自前での建設は不可能に近く、自治体も余程のことがなければ、巨額な税投入は難しい。ただの贅沢品と思われれば「我慢しなさい!」という事だ。

つまり、内外的に
どのような付加価値を見出せるか?
②機運を高め、要望の高さをどのようにアピールするか?

この2点が重要で、深掘りしていければと思います。




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