見出し画像

6.ロアッソ親父の話(多様な世代が集う場)

私の親父は、ロアッソサポーターである。

「ロアッソが生きがいやけん!」

周囲の人に引かれてもお構いなしで、ロアッソの事を話している。そんな親父がロアッソにハマったのは、15年くらい前に、私がスタジアムに誘ったのが始まり。今では私以上に、ロアッソやJリーグに詳しくなっている。

当時、50歳代だった親父は、ロアッソが負けると
機嫌が悪くなっていた。しかし今では「勝っても負けても、それもロアッソ」と、親心のような気持ちでロアッソを応援している。

そんな親父も、もう70歳が目前になっている。
腰が悪く、あまり長距離移動が出来ないこともあり
アウェイの応援にはいけていない。

「一度でも鳥栖とかサッカーのスタジアムで、近くで観てみたい!」

と、よく口にしている。

スタジアムに行くと、50〜70歳代のサポーターの方を多く見かける。半分近くを占めるのではなかろうか。
団塊の世代に関連する世代であり、地元愛が強い印象。そんな親父は、知り合いでもない同世代と、いつのまにか意気投合している。

ロアッソはそんな世代にも支えられているのだが
「ウチの親父は、あと何年スタジアムに通えるだろうか...」と、時折思う。

運動公園の駐車場。
主に使用できるところは、スタジアムから離れている。

去年になって
腰痛が悪化して長くは歩けない。
視力が落ちて見えずらくなったとのこと。

サポーターがロアッソを支える為に、1番に出来ることは
やはり、スタジアムに脚を運ぶ事。

運動公園へのアクセスは、自動車かシャトルバスがメイン。
自動車の場合は、運動公園の駐車場に停める事になる。

しかしスタジアムと駐車場は離れていて、かなりの距離を歩かなければならない。

スタジアムの収容人数は、32,000人なのだが
10,000人を超えるゲームでは、駐車場に停めれない事もある。なぜか。

更に、試合後に観客が一斉に帰路に着く為
ボトルネック的に混雑し、駐車場を出るのに数十分〜I時間とかかる事も。

つまり、駐車場の場所・収容量・分散されていない事等は、サポーターにとってのストレスなのだが

これは、子連れや年配の方々にとっては
そのストレスは更に大きい。雨の日等はかなり負担である。アウェイサポーターを含めて、遠方から駆けつけてる人にも覚悟がいる。

あらゆる世代にも、脚を運べるスタジアムへとなり得る為には

○駐車場問題
○見にくさ問題


この辺りを解決しなければ
今現在、ロアッソを支えている多くの年配の方々も
身体の衰えと共に、「行きたくても行けない」となる事も出てくる。

熊本では、空港アクセス鉄道構想が話題となっている。
中間駅が運動公園周辺に設けられれば、ロアッソサポーターにとって、鉄道利用者が増える事で、駐車場が利用しやすくなるというメリットがある。
しかし、空港利用者にとって、市の中心部へのアクセスとしては微妙と言う声も多い。費用も膨大な予測であり賛否両論ある。さらに、TSMC熊本進出で計画案が二転三転あるなど

「実現するのか、してもいつになるのか」
と言った具合である。

そもそも、ロアッソのスタジアムはあの場所で良いのか。北九州の例からも、一万人前後の客をスタジアムで完結させてしまう事は、経済効果としてももったいないのでないか。好立地で、より楽しめる受け皿があれば、熊本はもっと高いポテンシャルがあるとも思う。

昨年の最終戦。
親父は昇格と優勝が決まり、涙を流して喜んでいた。
あの歳で、あれ程喜べる事も少ないと思うし、息子としても嬉しかった。

これから多少弱っても、連れて行ってやりたいと思うが

親父が元気なうちに
ロアッソのホームスタジアムとして
サッカー専用スタジアムで応援する日が来るかな…

最後まで、読んで頂きありがとうございます🙇‍♂️



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?