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7.スタジアム建設地妄想("空港編")

新スタジアムの建設地について

球技専用スタジアムの建設地を
①運動公園周辺、②街中、③駅周辺、④空港周辺の4案を、勝手に妄想してみました。(諸事情の認識不足はご了承下さい。)

①運動公園周辺


 建設予定地として、最も無難な案としては運動公園周辺だと思います。用地取得の上で、既に構造物がそこにあれば費用はかさむでしょうが、その点、この周辺は比較的空白地帯は多いと思います。また、現在の駐車場も活用できるという点もありますね。クラブハウスと近い事もメリットがあるかもしれません。また、現在の位置から、距離がさほど変わらなければ不満の声も少ないと思います。空港アクセス鉄道の中間駅がもし設置されれば、駐車場問題も解決に向かうでしょう。

 更に言えば、直接運動公園内の補助競技場をサッカースタジアムに建て替える。そして向かいの広場を大型駐車場に整備する事ができれば、駐車場の距離もぐんと近くなり、現在の駐車場と併せればかなりの収容量に。用地取得において、かなりのコストカットに繋がりますね。ただし、補助競技場を潰してしまうと、県下唯一の第一種公認陸上競技場(全国大会開催基準)から格下げになってしまう可能性もあり、これも現実的とは言えません。

赤枠にスタジアム、黄枠に駐車場

 また、良くも悪くも周辺には、商業施設や住宅が少ないと言う点があります。「スタジアムを通した街づくり・賑わいづくり」と言う事は掲げにくいかもしれません。また「スタジアムの収益化」と言うのも昨今の課題でありますが、その点の不安もありますね。地域住民が普段使いできる様な複合的な施設にするには、差別化された機能を備えるなど工夫が必要でしょう。ロアッソが使用する事のみ想定されたスタジアムでは、まず理解は得られないと思います。

また、えがお健康スタジアムとあまりにも近い事から、ビッグイベントの同時開催は難しいかと思います。

何よりアクセス鉄道の結論は大きく関わると思います。

②街中(水前寺・熊本城公園など)

「勝って、そのまま街に繰り出し祝杯を上げる。酔った勢いで、チャントを歌って練り歩き、出会した別のサポーターも釣られて歌う。」なんて、海外のクラブの様で夢がありますね。北九州のように、観戦チケットで割引サービスが受けられたりすれば、街の賑わいに繋がる。かつて、デパートを中心に賑わっていた街も、郊外の複合的な商業施設に客は流れています。スタジアム建設はそんな熊本の街の活性化に繋がる

 問題は、やはり用地取得が難しいこと。そもそも、20,000㎡もの土地が無い。

 (1)水前寺陸上競技場は、老朽化も激しく球技専用スタジアムに、建て替えを推す声も聞かれます。ただ、ここは正直アクセスとしては微妙だと思います。水前寺駅からは離れていますし、市電は大量輸送には不十分。過去の集客においても、運動公園を下回っていたと思います。またもし建設がなった場合は、やはり駐車場設置に工夫が必要となると思いますが、その土地も限られます。また、中心部はどこも慢性的な渋滞に見舞われており、そこもネック。街の中心地(繁華街)とも、近いとは言えません。ただ、これまでも試合を開催してきた経緯もある為、街中であっても周辺住民の理解は得られやすいのではとは思います。

 あとは、広さで確保できるのは(2)熊本城公園(二の丸公園)ぐらいでしょうか。「熊本キャッスルスタジアム」・・・夢がありますね。ただ、熊本城の景観を第一に考えた街づくりをしてきたので、反対の声は多そう。愛媛は松山城内スタジアムを望む声があるようです。富山でも城址公園内の構想があり、課題はあるのでしょうが、やはり立地としてはこの上無いと思います。

 また、(3)熊本合同庁舎跡地も立地的には素晴らしいですね。ただ、広さがギリギリなのと、2035年くらいまでは、熊本城復旧作業に使用されている様です。

(4)白川公園では、敷地が足りませんし、(5)坪井川緑地公園は、比較的中心地に近く、広さもありますが、水害対策上難しい様に思います。

 他には(6)西回りバイパス沿いや、アクアドーム周辺など、西区には土地は有りそうですが、クラブハウスからかなり離れてしまうという難点はあるかなと思います。

街中の場合は、土地取得の難しさ(土地代も含み)や、交通渋滞という点は、かなりのハードルだと思います。中心地であれば付き纏う課題だと思います。

③駅周辺

 電車でスタジアムへ行ければ、渋滞に見舞われる事もなく、駅周辺も賑わう。地方鉄道は廃線になるなど、需要も減っている事から、鉄道会社にもメリット。公共交通機関で通える事で、来客層にも変化があるか。「ビールを片手に観戦」なんて事も増えるでしょう。
 ただし、市中心地から近郊の駅となると、好立地ゆえに用地取得が難しくなる事。例えば、崇城大学前や、川尻、西熊本、原水など少し離れれば用地取得も可能かもしれませんが…。車社会と言われる熊本にとっては、駅周辺であっても駐車場の設置は必要になるでしょう。

④空港周辺

2023年開業予定

 個人的には、様々な将来性という観点から、建設への理解が得られるのではと思うのがこの案。
周辺は航空上の問題や、騒音などの影響がある為か、比較的空白地帯となっています。

赤枠周辺にスタジアムを

 また熊本空港は、インバウンド需要などを見込んで、熊本国際空港株式会社に民営化されており、2023年には新しいターミナルビルが完成予定です。地域住民の利用も想定した商業施設が入るとされています。試合前後の商業施設の利用や「家族連れで、スタジアムと空港との別行動」等、家族の休日の過ごし方として選択肢が広がる。
 さらに海外の例で言えば、空港周辺のスタジアムにて、ホテル機能を備えることで、365日稼働という収益に繋がる取り組みもされています。空港利用者や選手スタッフ等、利用は十分見込めるのではと思います。また、スタジアム建設とあわせて駐車場を整備し、平日は有料化して空港利用者が使用する事になれば、収益にも繋がる。また、空港アクセス鉄道構想については、意見はまだ揺れていますが、民営化した空港の黒字化には、県も力を入れており、何らかのアクセス改良は見込めるのでは無いでしょうか。

「稼げる空港」、「稼げるスタジアム」を目指す両者にとってもwin-winな関係が築ければ、県の活性化としても大きいはず。もちろん、アウェイサポーターにとっても、行きやすいスタジアムとなれば、アウェイサポーターの動員も両者の収益増に繋がる。スタジアムの騒音なども大きな問題とはならないでしょう。また、サッカー以外にも、コンサート利用等で他県から訪れる人も増えるでしょう。

まとめ

④の空港周辺案を、力説してしまいましたが、どの案もメリット・デメリットはあり、素人の妄想通りにはいかないでしょう。良いとこどりの立地があれば良いのですが、様々な事を天秤にかけながら検討される事になると思います。例えば、空港となれば市の中心地からかなり遠くなってしまいますね。

場所が移れば、「誰かにとっては行き易く、誰かにとっては行きにくくなる」事でもあります。

コストや経済効果など、県民を納得させられる案で無ければ、公平性が求められる、税投入は難しいと思います。

どのように新スタジアムに価値を見出すか

「できない理由を挙げるより
できる方法を考える方が難しいし、面白い。」

多くの人の目に留まり、議論のきっかけになれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました🙇‍♂️

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