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持続化補助金に複数回採択された流通業の計画書作成事例③

 同社は制服や作業着の卸売や小売をしていますが、過去に小規模事業者持続化補助金でホームページ作成費用の一部を調達しました。そして、その翌年にカタログ作成費用の一部を調達するべく、再度持続化補助金の申請をしようとしましたが、その際に弊社が計画書の作成をご支援し、結果として採択されました。

 そこで同社の事例を用いて、採択を引き寄せる計画書の書き方について述べていきますが、今回は<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

1. 持続化補助金に複数回採択された流通業の計画書作成事例「顧客ニーズと市場の動向」編

持続化補助金に複数回採択された流通業の計画書作成事例「顧客ニーズと市場の動向」編(1)当欄を切り分ける

 当欄のタイトルは「顧客ニーズと市場の動向」であり、文字通り「顧客ニーズ」と「市場の動向」の記載が求められています。ただし、これらをまとめて記載しようとすると、内容が冗長になりがちで、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクが発生します。

 そこで、同社は当欄に【顧客ニーズ】【市場の動向】という見出しを設け、しっかり内容を切り分けました。これは当欄に限りませんが、適切な見出しを設けた上で記載することは、書き手の思考が整理されるので、当然に記載した内容が伝わりやすいものになります。

 また、見出しを設けることによって読み手としては、その見出しの下にどのような内容が記載されているのかが一目でわかりますので、全体像の把握が容易になりやすいという効果も期待できます。

持続化補助金に複数回採択された流通業の計画書作成事例「顧客ニーズと市場の動向」編(2)補助事業で応える顧客ニーズを記載する

 補助金の採択を狙うための計画書は、財源が税金である補助金を使うことで、事業を拡大し納税額をより大きなものにすることが可能というストーリーが必要と言えます。そのためには、顧客ニーズを把握するだけでなく、それに応えて、収益性の向上を実現しいく必要があります。

 同社では、合計で8個の顧客ニーズを記載しましたが、そのうち今回の補助事業で応えることのできる顧客ニーズを赤文字で記載するとともに、その旨を但し書きとして記載しました。

持続化補助金に複数回採択された流通業の計画書作成事例「顧客ニーズと市場の動向」編(3)競合動向を記載する

 前述のとおり、同社は【顧客ニーズ】という見出しの他に【市場の動向】という見出しを設けましたが、そこには市場規模に関する内容と、競合動向に関する内容を記載しました。

 環境分析の手法として3C分析があります。これは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の頭文字をとったものですが、Customer(市場・顧客)に関しては前述の【顧客ニーズ】に記載した内容、そして【市場の動向】に記載した市場規模などが該当します。

 また、Company(自社)に関しては、次回の記事で見ていく「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」で分析していくことになります。とすると残りのCompetitor(競合)をどこかで分析しないとヌケのある環境分析になってしまいます。そこで【市場の動向】の見出しの下で競合動向を記載することは妥当性があると言えるでしょう。

Customer(市場・顧客)Competitor(競合)→「2.顧客ニーズと市場の動向」
Company(自社)→「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」

 「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」は競合よりも優れているからこそ「強み」と言えるわけですから、比較対象となる競合を抽出し、その動向を記載することによって、強みの説得力向上が期待できることになります。

 今回の記事では、複数回採択された事業者の事例を用いて<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」のポイントとして、(1)当欄を切り分ける、(2)補助事業で応える顧客ニーズを記載する、(3)競合動向を記載する、を挙げました。次回は引き続き<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」のポイントを見ていきます。

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