見出し画像

持続化補助金に採択されたスナックの事例から学ぶ計画書の書き方

 同店は地方都市に立地し、経営者が一人で運営するスナックですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、客足が途絶え、売上が80%以上減少してしまいました。そこで、ホームページを立ち上げSNSに広告を出稿するとともに、チラシを作成しフリーペーパーに折り込んで告知することとしました。

 その費用の一部を小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)で調達しようと考えた同店は、計画書を作成し申請した結果、無事採択されました。

 行動制限も解かれた今、当補助金を活用して打って出たいと考えるスナックも増えていることが推測されますので、同店の計画書をもとに、当補助金に採択されるポイントを6回にわたってご紹介していきます。今回は<経営計画>「1.企業概要」を採り上げ、どのように記載すれば、採択の可能性が向上するのかを見ていきます。

1. 持続化補助金に採択されたスナックの事例から学ぶ計画書の書き方[企業概要編]

持続化補助金に採択されたスナックの事例から学ぶ計画書の書き方[企業概要編]ポイント①ビジュアルに訴求する

 計画書を審査する方々は原則として、自店に興味も関心も縁もゆかりもない方ですから、どのようにして自店の計画書の内容に引き込んでいくかがポイントになります。

 そこで同店は、当欄に経営者、店舗の内外装、そして同店の特徴である華やかな料理の写真を盛り込みました。文章だけで自店を紹介するよりも、このように写真を用いた方が、イメージが湧きやすく、リアリティが高まるため、計画書の内容に引き込みやすくなると言え、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択されたスナックの事例から学ぶ計画書の書き方[企業概要編]ポイント②経営者の経歴・店舗の沿革を述べる

 当欄は自己紹介の役割を果たしますが、自店を理解していただくためには、前述したビジュアルに訴求することの他に、創業者である経営者の経歴や同店の沿革を述べることも有効と考えられます。

 これは、自店の生い立ちを述べることと同義と言え、そのような内容を訴求することは、同店を理解しやすくなり、その後に記載した計画の内容も理解が進む効果も期待でき、採択の可能性を上げたと言えるでしょう。

持続化補助金に採択されたスナックの事例から学ぶ計画書の書き方[企業概要編]ポイント③経営状況を数値で示す

 当補助金の公募要領内「審査の観点」には「自社の経営状況分析の妥当性」という項目に、自社の経営状況を適切に把握しているかどうかという内容の記載があります。

 この「適切な把握」は「解釈ではなく事実をもとに把握すること」と捉えることが可能ですが、同店は直近期1年間における売上・利益総額の大きい商品ベスト5を記載し、それぞれの売上高と利益額も記載しました。

 このように、自店の経営状況を数値という事実で把握することは「適切な把握」と捉えられることが期待でき、同店が採択を引き寄せたポイントと言えるのではないでしょうか。

 今回の記事では、当補助金に採択されたスナックが<経営計画>「1.企業概要」に記載した内容から、採択を引き寄せたポイントととして、①ビジュアルに訴求する、②経営者の経歴・店舗の沿革を述べる、③経営状況を数値で示す、を挙げました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

【弊社ホームページ】

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。

1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

3.LINE友だち登録募集中

LINEで友だちとして繋がってくださった方に経営のお役立ち情報を週1回お届けしています。リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開記事】を読んでみませんか?バックナンバーはこちらから↓↓↓

【LINE友だち登録はこちらから↓↓↓】

4.電子書籍のご案内


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?