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持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(1)】

 現在、様々な補助金制度がありますが、それぞれの補助金には公募要領があり、制度の内容や申請の留意点などが解説されています。これは持続化補助金も同様であり、申請するなら内容を理解しておく必要があります。

 そして、当補助金の公募要領には審査項目が示された「審査の観点」があり「Ⅰ.基礎審査」「Ⅱ.書面審査」「Ⅲ.政策加点審査」に分かれていますが「Ⅱ.書面審査」の内容をしっかり理解した上で計画を作成することによって、採択を引き寄せることが可能になります。

 というのも「Ⅰ.基礎審査」と「Ⅲ.政策加点審査」は示された条件に当てはまっているかという主に属性を審査されますが、「Ⅱ.書面審査」は示された審査項目を満たした計画書であるかどうかという実態が審査されるからです。

 下図は「令和元年度補正予算・令和3年度補正予算小規模事業者持続化補助金<一般型>公募要領第6版」に記載されている「Ⅱ.書面審査」の項目ですが、今回の記事では赤枠部分「①自社の経営状況分析の妥当性」を可能な限り分かりやすく解説していきます。

1. 持続化補助金とは?わかりかすく解説してみた【審査の観点編(1)】

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(1)】経営状況を数字で示す

 今回見ていく「①自社の経営状況分析の妥当性」ですが、前掲のとおり「自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強み も 適切に把握しているか」という説明があります。

 そこでまず「自社の経営状況を適切に把握し」の部分を見ていきますが、持続化補助金のホームページ(下記リンク先)には、7つの計画書記載例が公開されています。
【商工会議所の管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会の管轄地域で事業を営んでいる方向け】

 上記リンク先からダウンロードできる7つの記載例のうち、<経営計画>「1.企業概要」欄において、経営状況を数値を用いて示したものをまとめると以下となります。

 このように7つの記載例全てにおいて自社の経営状況を数値で説明しています。よって「自社の経営状況を適切に把握」という要件を満たすために、数値を用いて説明することは、有効な方策だと考えられます。

 そもそも自社の状況を数値で把握することは、解釈ではなく事実に基づく戦略を構築できることになり、効果が上がりやすいと言えるでしょう。

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(1)】②弱みは記載しない

 次に「自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか」の部分ですが、この記載から求められているのは「強み」であり「弱み」は記載不要と捉えることが出来ます。

 「強み」は現時点で競合に差をつけている経営資源ですから、これを強化・活用することはさらに競合に差をつけることが可能となり、より効果が大きくなりやすいと言えます。これに対して「弱み」は現時点で競合に差をつけられている経営資源ですから、これの克服はいったん競合に追い付いて、そこから差をつけていく必要があり、効果が見込みにくいと言えます。

 つまり「強み」に着目し、その強化・活用が望ましい戦略と言え、そもそも「弱み」は記載する欄もないことから、その記載は不要と言えるのではないでしょうか。

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(1)】③競合動向を記載する

 前述のとおり「強み」は現時点で競合に差をつけている経営資源と言えますので、比較対象である競合を具体的に述べることで、記載した「強み」の説得力が向上するでしょう。

 <経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」欄は外部環境がテーマの欄ですので、当欄に競合動向を記載することによって「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載した内容の説得力向上が期待できます。具体的には、競合の社名・住所・URL・特徴などを一覧表にして盛り込むと良いのではないでしょうか。

 今回の記事では、公募要領「審査の観点」に記載のある「Ⅱ.書面審査」の「①自社の経営状況分析の妥当性」を解説しました。次回は「Ⅱ.書面審査」の「②経営方針・目標と今後のプランの適切性」について解説していきます。

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