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持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(2)】

 「令和元年度補正予算・3年度補正予算小規模事業者持続化補助金<一般型>公募要領」の第6版には、経営計画書・補助事業計画書について「審査の観点」に記載のある「Ⅱ.書面審査」の項目に基づいて審査を行い、総合的な評価が高いものから順に採択をするという内容の記載があります。

 よって「Ⅱ.書面審査」の各項目をきちんと理解し、それに沿って計画を作成することは、採択の可能性が高まると言えます。下図は公募要領に記載されている「Ⅱ.書面審査」の内容ですが、今回の記事では赤枠部分「②経営方針・目標と今後のプランの適切性」を可能な限り分かりやすく解説していきます。

1. 持続化補助金とは?わかりかすく解説してみた【審査の観点編(2)】

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(2)】①活かせる強みを記載する

 まず、「②経営方針・目標と今後のプランの適切性」のひとつめ「経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。」を見ていきます。

 これは<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の内容を審査する際の観点ですが、まずは「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載した内容が、今後の自社が展開する事業に活かせるものであることがポイントになります。

 例えば駅近立地という強みがある小売店が今後、店頭販売を縮小し、ネット通販を強化していくという経営方針・目標を設定し、そのためのプランを立てたとしても、自社の強みを活用できていないわけです。

 よって、駅近立地という強みを活用した経営方針・目標と今後のプランを検討するか、ネット販売を強化していくという経営方針・目標と今後のプランに活用できる強みを記載する必要があります。

 強みの活用・強化は、効率的に業績拡大を実現させる可能性を高めますので、まずは活用・強化できる強みを洗い出して「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載するようにしましょう。

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(2)】②応えるニーズを記載する

 次に「経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか」について見ていきます。これも<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の内容を審査する際の観点ですが、当欄に記載した内容が「2.顧客ニーズと市場の動向」に記載した顧客ニーズに応えるものであることがポイントになります。

 例えば、ある飲食店が「ひとつの店舗で和食も洋食も中華も食べたい」という顧客ニーズを把握していたとします。ところが、今後は和食に特化するという経営方針・目標を設定し、そのためのプランを立てたとしても、当然のことながら顧客ニーズに応えることはできないわけです。

 そこで、「ひとつの店舗で和食も洋食も中華も食べたい」という顧客ニーズに応えることのできる経営方針・目標と今後のプランを立案するか、和食に特化するという経営方針・目標と今後のプランで応えることのできる顧客ニーズを記載する必要があります。

 顧客ニーズに応えることができるからこそ、顧客は貴社を利用し、その結果として業績が拡大するはずですから、どのような顧客ニーズに応えるのかが分かるように記載する必要があるでしょう。

持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【審査の観点編(2)】③外部環境分析の結果を示す

 「経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか」という審査項目に対応するためのもうひとつの方策として、外部環境の内容から自社は今後どうするべきなのか、つまり外部環境分析の結果を示すことが挙げられます。

 例えば、「商圏人口が減少しているため、今まで以上に広い地域に自社の強みを訴求する必要があることから、ウェブ広告を強化する」であったり、「高齢化率が上昇しているため、重い商品を持てない顧客が増加していることから、宅配サービスの告知を強化する」といった内容です。

 外部環境の状況を記載した「2.顧客ニーズと市場の動向」の最後や「4.経営方針・目標と今後のプラン」の冒頭に【外部環境分析の結果】といった見出しを設け、上記のような外部環境の内容から今後自社はどうすべきと考えているのかを述べ、その上で経営方針・目標と今後のプランの内容を記載することで、市場(商圏)の特性を踏まえたことになるのではないでしょうか。

 今回の記事では、公募要領「審査の観点」に記載のある「Ⅱ.書面審査」の「②経営方針・目標と今後のプランの適切性」を解説しました。次回は「③補助事業計画の有効性」の内容を解説していきます。

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