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持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方②

 小売業の中でも郊外に立地し、主に車で来店する顧客をターゲットにした店舗をロードサイド店舗と言いますが、かつての顧客は、このような店舗を利用して、ボックスティッシュなどの嵩張る商品や、ケース入り缶ビールなどの重い商品を車に積んで持ち帰っていました。

 ですが、今やそのような商品はネット通販で購入すれば、自宅の玄関まで業者が運んでくれるわけで、ロードサイド店舗の強みが薄れつつあります。それは、業績の低下に繋がるわけで、多くのロードサイド店舗がネット通販の脅威に晒されています。

 弊社は社名の通り、そのような店舗のご支援に専門性を有していますが、かつてのご支援先にロードサイド型の雑貨店がありました。同店もネット通販の脅威に晒されており、業績が厳しかったわけですが、各種販促物の作成費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することに成功しました。

 その際に作成した計画書をもとに、採択を引き寄せる計画書の書き方を見ていきます。前回の記事では<経営計画>「1.企業概要」の書き方を述べましたが、今回は「2.顧客ニーズと市場の動向」の書き方を示していきます。

1. 持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(1)見出しを設ける

 補助金の採択を引き寄せる計画書は、その内容が読み手に理解されやすい計画書と言えます。内容が理解された計画書が必ず採択されるわけではありませんが、内容が理解されない計画書が採択されることは困難と言えるでしょう。

 内容を理解していただくためには、読みやすくすることが大前提ですが、見出しを設けることでその効果は高まるはずです。見出しを設けることで
記載内容がグルーピングされることになり、どこに何が書いているのかが分かりやすくなるためです。

 同店は【顧客ニーズ】【市場の動向】と見出しを設けて読みやすさを高めました。これによって、内容が理解しやすくなったことは、採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(2)ターゲットのニーズを記載する

 同店の利用顧客は、地域の高齢者が多いわけですが、店頭に買い物に来る高齢者の他に、同店が介護施設へ出向き、日時限定で設置する模擬店を利用する介護施設の入居者もいます。よって例えば同店が、女子高生が抱く顧客ニーズを把握しても、活用の余地は大きくないと言えます。

 同店が把握するべきは、地域の高齢者や介護施設の入居者が抱く顧客ニーズですから、当欄でターゲット顧客を明確にした上で、これらの層が抱く顧客ニーズを記載したことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】(3)ビジュアルに訴求する

 同店は、地域の高齢者のニーズを説明する際に、大手メーカーの関連会社が実施したシニア女性の買い物意識調査のグラフを盛り込み、これを根拠に顧客ニーズを記載しました。

 また、介護施設の入居者が抱く顧客ニーズを説明する際に、介護施設数の動向を示したグラフを盛り込み、介護施設数の増加に伴って当該入居者数も増加していることから、出張販売で把握したニーズに基づく需要が高まっていることを述べました。

 このように、ビジュアルに訴求しながら説明をすることによって、読み手は感覚的に内容を理解することが可能になり、伝えたいことを伝わりやすくしたことも、同店が採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

 今回の記事では、小規模事業者持続化補助金に採択された雑貨店の<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」における書き方のポイントとして、(1)見出しを設ける、(2)ターゲットのニーズを記載する、(3)ビジュアルに訴求する、を挙げました。次回も採択を引き寄せる同欄の書き方について見ていきます。

【当記事の解説動画】

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