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持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント(3)

 かつて弊社がご支援したあるタクシー会社の経営者は、自社には強みがないと認識していました。ですが、弱みのひとつとして認識していた「年配の運転手が多い」を「経験・知識が豊富な運転手が多い」と捉え、その経験・知識が活かせる戦略に転換した結果、業績を大きく伸ばすことができました。

 このように、一見弱みと思えても捉え方を変えれば強みになり得ますし、その強みを活用することは成果に結び付きやすいと言えます。小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)では、この強みを今後の計画に活かすことが求められますが、まずは自社の強みを認識する必要があります。

 その認識した強みは<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載するわけですが、以下のサイトでは6業種の記載例が公開されており、今回の記事では、板金加工の記載例を用いて、当欄を記載するにあたってのポイントを見ていきます。

【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】

1. 持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント(2)

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】①切り分けて説明する

 複数の強みを説明する際に、それらを切り分けずに文章で長々と説明することは、読みにくさが高まり、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクを高めてしまいます。当記載例では、3つの強みを述べていますが、切り分けて述べることで読みやすさを高めており、このような述べ方は採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】②因果関係を意識する

 当記載例で示された3つの強みのうち、ひとつ目には「高性能設備を備えていること」によって「高付加価値商品の提供と様々な顧客ニーズに対応することができる」という内容が記載されています。

 この場合「高性能設備を備えていること」が強みですが「高付加価値商品の提供と様々な顧客ニーズに対応することができる」からこそ強みであると言えます。つまり「高性能設備を備えていること」は要因で、「高付加価値商品の提供と様々な顧客ニーズに対応することができる」が結果となり、因果関係があります。

 このように強みを記載したら、なぜそれが強みと言えるのか、因果関係を意識して記載すると説得力が向上すると言えます。

持続化補助金の計画書記載例(板金加工)から紐解く採択のポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】③具体的に記載する

 前述の「高性能設備を備えている」点について、記載例ではNCマシン、CAD/CAM、レーザ加工機、レーザーパンチプレス複合機といった具体例を挙げています。このような具体例があると、単に「高性能設備を備えている」と述べるよりもイメージが湧きやすくなると言えます。

 よって、実例を挙げて強みを説明することは、説得力向上に繋がり、審査結果にポジティブな影響を及ぼすと考えられます。

 なお、当補助金の公募要領「審査の観点」には「自社の経営状況分析の妥当性」として「自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか。」という記載があります。今回の記事で述べたポイントを踏まえて記載することは、自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握していると捉えられるのではないでしょうか。

 今回の記事では、持続化補助金ホームページで公開されている板金加工の計画書記載例の<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の内容から、採択を引き寄せるポイントとして、①切り分けて説明する、②因果関係を意識する、③具体的に記載する、を挙げました。次回の記事では「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

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