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持続化補助金に採択された理容店の事例に見る計画書の書き方(2)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、対面でのやり取りを回避するべく、オンラインでの打ち合わせやネット通販の需要が拡大しました。これを受け、オンラインのソフトを開発したり、ネット通販のノウハウを提供したりする事業が頭角を現したのは、外部環境の変化に対応した結果と言えます。

 このような事例のポイントは、新型コロナウイルスの感染拡大を「脅威」ではなく「機会」と捉えた点です。今回見ていく<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」は、この「機会」を探す作業と言えますが、当補助金に採択されたある理容店は、当欄をどのように記載したのか、そのポイントを述べていきます。

1.持続化補助金に採択された理容店の事例に見る計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】

持続化補助金に採択された理容店の事例に見る計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】①2つに切り分ける

 当欄はそのタイトルが示すように、顧客ニーズと市場の動向を記載することが求められています。そして、これらをまとめて記載しようとすると内容が混在し、読みにくくなるだけでなく、理解が困難になってしまうリスクが高まるでしょう。そこで、同店は【顧客ニーズ】【市場の動向】と見出しを設け、内容を切り分けて記載したことで、上記のリスクを回避させました。

 これは当欄に限った話ではなく、他の欄についても見出しを設定することで、より効果が向上するでしょう。ただし、見出しなら何でもよいわけではなく、適切なものを設定する必要があり、そのためには、その欄のタイトルを活用することが効果的ではないでしょうか。

持続化補助金に採択された理容店の事例に見る計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】②専門用語を解説する

 補助金申請用の計画書を読む側の方々は、理容の専門家ではないはずです。よって同店の方が、理容の専門性は高いわけですが、専門用語を用いた計画書は、内容が伝わらないリスクを高めてしまうでしょう。

 自店にとっては当たり前の言葉であっても、一般的には当たり前ではない言葉は多数あります。そのような言葉に読み手が出会ったとしても、意味を把握するべく深く調べるとは限らず、読み飛ばされる可能性があります。よって、専門用語は使わないか、使ったら解説を盛り込む必要があります。

 同店は「ヘアカラー」と「ヘアマニキュア」という言葉を使って、顧客ニーズを説明していましたが、これらの言葉の意味とその違いを盛り込むことで、上記のリスクを低減しました。

持続化補助金に採択された理容店の事例に見る計画書の書き方【顧客ニーズと市場の動向編】③根拠を盛り込む

 根拠を記載することは、内容の説得力を高めると言えます。同店は、女性客が抱える顧客ニーズのひとつとして、シェービング(顔そり)によって、化粧乗りを良くしたり、肌の色をトーンアップさせたりして、美しくなりたいというニーズを記載しました。この際に新聞記事を引用し、しっかりとした根拠に基づいたニーズであることを訴求しました。

 ここでのポイントは、その根拠の出所ですが、同店はその記事が掲載されていた新聞名と日付を記載するとともに、その記事自体を計画書に盛り込んで、信憑性を高めました。

 今回の記事では、小規模事業者持続化補助金に採択された理容店の計画書を用いて<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」記載のポイントとして、①2つに切り分ける、②専門用語を解説する、③根拠を盛り込む、を述べました。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

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