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持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(1)

 カラオケ店は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって真っ先に時短・休業を余儀なくされ、業績に大きな影響を受けました。公益財団法人日本生産性本部発行の「レジャー白書2022」によると、初の緊急事態宣言が発出された2020年における同業界の市場規模は、前年2019年の51.8%、さらに2021年は2019年の37.9%まで縮小しました。

 このような厳しい状況に直面してきたカラオケ店は、新型コロナウイルス感染症が第5類に移行し、行動制限も緩やかになった今、これまでの分も取り返していきたいところですが、その際に小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)の活用という選択肢をとる方もいるはずです。

 とはいえ、持続化補助金に応募すれば必ず採択されるわけではなく、審査の結果、約4割の事業所は不採択になっています。そこで今回の記事からは、以下のサイトで公開されているカラオケ店の計画書記載例を用いて、採択の可能性を高める計画書のポイントを述べていきますが、今回は<経営計画>「1.企業概要」を採り上げます。

【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】

1. 持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(1)

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【企業概要編】①基本情報を示す

 当記載例では<経営計画>「1.企業概要」欄の冒頭に、「法人名」「代表者名」「設立日 」「業種」「従業員数」「室数」といった基礎情報の項目を設け、その内容を記載していました。

 このように冒頭で基礎情報を示すことは、その事業者の概要が分かります。この概要を踏まえた上で計画書を読み進める場合とそうでない場合を比較すると、概要を踏まえてから読み進めた方が、内容が分かりやすくなり、結果として採択の可能性が高まると言えます。

 計画書を理解していただかなければ、採択は絶望的ですから、冒頭に基礎情報を示して、その後の内容を分かりやすくすることは、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【企業概要編】②見出しを設ける

 当記載例では、「売上状況」「立地場所」「業務状況」と見出しを設けていますが、このように見出しを設けることは、記載した内容がグルーピングされるため、まとまりが良く、読みやすさの向上が期待できます。

 また、適切な見出しを設けることは、記載する内容がテーマから逸れにくくなり、読み手の理解が進みやすくなると言え、採択を引き寄せるポイントとなるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【企業概要編】③数値を用いて説明する

 当記載例では「売上状況」という見出しの下で、2020・2021・2022の各年度における売上高、売上総利益、平均客単価を一覧表で示していますが、このように自社の状況を数値で示すことは、自社を客観的に見ていることが想定されます。

 計画書は現状を踏まえて作成しますが、それを客観的に把握していることは、計画書の妥当性が高いことが期待でき、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

 今回の記事では、カラオケ店の計画書記載例の<経営計画>「1.企業概要」から、採択を引き寄せるポイントととして①基本情報を示す、②見出しを設ける、③数値を用いて説明する、を挙げました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

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