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持続化補助金で看板を制作した飲食店の計画書作成ポイント③

 前回の記事でご紹介したように、小規模事業者持続化補助金の公募要領には、下図のようにどのような観点で審査をするのかという「審査の観点」が公表されています。その下線部分にあるように、この「審査の観点」では強みに関する記述が2か所あり、自社の強みを適切に把握するとともに、今後の計画に活かす必要があります。

 そもそも、強みの活用は中小企業における戦略の定石であると言えますから、今回見ていく<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の内容は、しっかり精査して、妥当性の高いものを記載するべきといえるでしょう。

 前回、前々回と取り上げた業歴30年を超えるそのカフェは、当補助金で看板の制作費用の一部を調達しようと考え、補助金を申請するための計画書を作成しました。

 その上で採択の可能性を高めるべく、弊社がブラッシュアップのご支援をし、結果として採択されましたが、今回の記事では「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」欄を記載するポイントについて、同店を事例として見ていきます。

1.持続化補助金で看板を制作した飲食店の計画書作成ポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】編

持続化補助金で看板を制作した飲食店の計画書作成ポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】編(1)適切な見出しを設ける

 当欄は強みを述べる欄ですが、文章で長々と強みを説明したり、思いつくままに強みを列挙したりすることは、内容が混乱しがちになり、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクがあります。

 また、書く側としても思考がまとまらず、自社の強みを適切に把握しにくいというリスクも発生しがちですので、適切な見出しを設けることをお勧めしています。ただし、とにかく何でも見出しを設ければ良いというものではなく「適切な」見出しの設定が必要です。

 当欄のタイトルは「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」ですので、同店はこれを素直に受け止めて、見出しを【自社の強み】と【自社の提供する商品・サービスの強み】としました。

持続化補助金で看板を制作した飲食店の計画書作成ポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】編(2)好ましい結果の要因を述べる

 同店が【自社の強み】として記載したものに、店舗を「気軽にご利用できる」という内容のものがありました。ですが「気軽にご利用できる」ことはあくまでも結果であり、なぜ「気軽にご利用できる」のか、という点が強みであるはずです。

 例えば、従業員のキャラクターがフレンドリーだから気軽に利用できるのかもしれませんし、店舗がガラス張りで店内の様子が分かるから気軽に利用できるのかもしれません。このように、好ましい結果をもたらした要因を検討していただき、それを強みとして記載していただきました。

持続化補助金で看板を制作した飲食店の計画書作成ポイント【自社や自社の提供する商品・サービスの強み】編(3)信憑性を高める

 同店は、手作りスイーツが好評であることを強みとして述べていましたが、これも前述の通り、その要因を強みとして記載する必要があります。その上で、手作りスイーツの写真を盛り込んでいただき、信憑性を高めました。

 当欄に記載した強みは、事実なのかどうか読み手は分かりませんので、ありもしない強みを書くことも可能です。よって、実際の写真を盛り込むことによって、事実であることを訴求すれば、信憑性が高まり、それは採択を引き寄せることになるのではないでしょうか。

 今回は、持続化補助金で看板を制作した飲食店の<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の内容から、採択を引き寄せるポイントとして(1)適切な見出しを設ける、(2)好ましい結果の要因を述べる、(3)信憑性を高める、を挙げました。次回は「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

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