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小規模事業者持続化補助金とは?わかりやすく解説してみた【開発費・委託外注費編】

 「その手がありましたか」ある酒販店の経営者が呟きました。かつて同店含め酒販店が独占的に販売できていた酒類は自由化が進み、コンビニエンスストアやネット通販、食品スーパーやディスカウントストアの攻勢により、苦境に陥っているケースが少なくありません。

 弊社は、地元の商工団体を通じ、その酒販店のご支援をしたわけですが、冒頭の発言は、小規模事業者持続化補助金の「開発費」を活用した取組みをご提案した際のものです。

 小規模事業者持続化補助金は下図に示すように、11の補助対象経費科目がありますが、今回は図の赤枠部分「開発費」と「委託・外注費」を可能な限り分かりやすく解説していきます。

令和元年度補正予算・3年度補正予算小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブックP.4を一部加工

1. 小規模事業者持続化補助金とは?開発費・委託外注費をわかりかすく解説してみた。

小規模事業者持続化補助金とは?開発費をわかりやすく解説してみた。

 公募要領には、開発費の説明として「新商品の試作品や包装パッケージの試作開発にともなう原材料、設計、デザイン、製造、改良、加工するために支払われる経費」という記載がありますが、前述の酒販店は開発費を使ってパッケージを作り上げ、在庫品を贈答用に仕立てて販売することにしました。

 そこで、外部のデザイナーを活用し、180mlの日本酒3本が収まるデザイン性の高い贈答用の箱を開発しました。これを店頭で販売したほか、卸売り先のスナックやクラブにお酒を配達する際に、顧客へのバースデープレゼントとして提案したところ、相応の需要があることが分かりました。

 このように同じ商品であっても使い道を変え、それに応じたパッケージを開発することも、持続化補助金を有効に活用する方策のひとつと言えるでしょう。

小規模事業者持続化補助金とは?委託・外注費をわかりやすく解説してみた。

 前述の持続化補助金ガイドブックには、委託・外注費を「店舗改装など自社では実施困難な業務を第3 者に依頼(契約必須)」する費用という記載があります。例えば和式トイレを洋式に変えたり、お座敷を掘りごたつ式に変えたりするといった店舗改装の費用が挙げられます。

 なお、自社がホームページ作成業者でありながら、第3者にホームページの作成を依頼するなど、自社でできることを他者に委託した場合の費用は対象外となります。

 また、インボイス制度への対応を目的に、取引先の維持・拡大に向けた専門家への相談費用も当費目で計上可能ですが、補助金申請用の計画書を専門家に作成してもらった費用は対象外となります。

小規模事業者持続化補助金とは?経費の支払い方法をわかりやすく解説してみた。

 今回まで3回にわたって持続化補助金の対象経費に関する内容を述べてきましたが、対象経費は銀行振り込みでの支払いが大前提です。よって、支払いの証拠は銀行の通帳コピーであり、支払日の改ざんはできません。

 また、補助対象経費の金額だけで振り込む必要があり、同一の支払先であっても、それ以外の経費も併せて振込むことはできないという認識が必要です。

 今回の記事では、開発費と委託・外注費について解説をするとともに、支払方法の留意点を述べました。次回の記事では、当補助金の申請から入金、事業完了までの流れを述べていきます。

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