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持続化補助金に採択された美容室の事例から学ぶ計画書の書き方⑤

 子どもからお小遣いをねだられた親は、使い道やその理由などを質問し、お小遣いをあげる妥当性があると判断できれば、子どもの要求に応じるはずです。補助金の申請も同様で、使い道やその理由などを具体的に述べて、妥当性があることを読み手に理解していただかないと採択を引き寄せることは困難になってしまいます。

 そのような妥当性を今回見ていく<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に記載します。今回、事例として採り上げた美容室は、新規事業立ち上げのための店舗改装・設備導入・広告宣伝費用の一部を持続化補助金で調達しようと申請し、結果として採択されました。

 ですが<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に記載された内容は、改善するべき書き方が目立ったものになっていました。当記事ではどこをどう改善すれば、より採択の可能性が向上したのかを見ていきます。

1. 持続化補助金に採択された美容室の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編

持続化補助金に採択された美容室の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(1)読みやすさを意識する

 同店は、補助事業の内容を2,000近い文字だけで記載しており、内容を理解しながら読み切るには負荷が高いものになっていました。このような書き方は、読み手によっては読み飛ばしてしまい、結果として伝えたい内容が伝わりにくくなってしまうリスクが高まります。

 よって、まずは見出しを設けることが必要と言えるでしょう。これによって、どのような内容が記載されているのかが分かりやすくなるので、読み手は記載内容の全体感を持ちながら読み進めることができ、理解が進みやすくなることが期待できます。

 また、箇条書きで端的に列挙する、図を用いてビジュアルに訴求する、表を用いて内容をまとめるといった工夫も読みやすさの向上に繋がるでしょう。書きたいことを思いつくままに書くのではなく、しっかり思考をまとめて、読みやすさを意識するようにしましょう。

持続化補助金に採択された美容室の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(2)書くべきことを書く

 同店は、<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の欄に記載した内容を、今回見ている<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に再度記載していました。

 これは、補助事業の説明を書きこんでいく中で、補助事業に活用できる「強み」を説明したくなった結果であると考えられます。ですが、計画書を8枚に収める必要がある中で、記載内容を重複させてしまうことは、スペースが無駄になってしまうこと、思考がまとまっていないと捉えられがちであることがリスクとして挙げられます。

 よって、書くべき内容は書くべき場所に書くことを心がけることで、より採択の可能性が高まったものと考えられます。

持続化補助金に採択された美容室の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(3)対象経費を具体的に記載する

 冒頭で示したように、同店は店舗改装の他に設備導入や広告宣伝に要する費用も持続化補助金で調達しようとしていました。そして、当欄に新規事業の内容を補助事業として説明していましたが、何にいくら使うのかといった経費の具体性が見えない説明になっていました。

 この内容は「経費明細表」に記載するべきものですが、補助事業の説明とともに、その補助事業のどのような項目にどの程度の経費がかかるのかを記載することは、対象経費の必要性が分かりやすくなります。

 よって<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」には対象経費を具体的に記載すると採択の可能性が高まったものと考えられます。

 今回の記事では採択を引き寄せる<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方として(1)読みやすさを意識する、(2)書くべきことを書く、(3)対象経費を具体的に記載する、を挙げました。次回は「4.補助事業の効果」を見ていきます。

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