持続化補助金に採択された計画書を公開!リユースショップの事例②
今回の記事も前回同様、銀座パリス鶴瀬店の店長からご協力を得て、持続化補助金に採択された計画書を事例として採り上げ、採択を引き寄せるポイントを見ていきます。
なお同店は、不要になった貴金属やブランド品などを買い取り、他者へ販売する事業を展開するフランチャイズチェーン、銀座パリスの加盟店であり、小規模事業者持続化補助金でオリジナルホームページの作成、看板の設置、チラシの作成とポスティングに要する費用の一部を調達するために申請をし、採択されました。
前回の記事では、同店が作成した<経営計画>「1.企業概要」の書き方のポイントとして(1)事業概要を表形式で示す、(2)立地をビジュアルへ訴求する、(3)現状を数値で説明する、を挙げましたが、今回も「1.企業概要」の書き方のポイントを述べていきます。
なお、リサイクルとは、牛乳パックからトイレットペーパーを作るなど資源の「再生利用」を意味し、リユースとは中古のブランド衣類を他者が形を変えずに使うなど「再利用」することを意味すること、業界団体は「リサイクルショップ」ではなく「リユースショップ」という呼称を推していることから、当記事では同店を「リユースショップ」と称することとします。
1. 持続化補助金に採択されたリユースショップの計画書のポイント【企業概要編】
持続化補助金に採択されたリユースショップの計画書のポイント【企業概要編】(4)ビジネスモデルを説明する
買い取った商品を主に一般消費者へ店頭販売するリユースショップもありますが、同店は店頭販売は行わず、買い取った不用品は基本的に買取の専門業者へ販売します。また、一般消費者向けにはネットオークションに出品して販売をしています。
価値を提供し、収益を獲得する仕組みをビジネスモデルと呼びますが、読み手としては、これが分かることによって、計画の内容は非常に理解しやすくなると言えます。これを踏まえて、丁寧にビジネスモデルを説明したことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
持続化補助金に採択されたリユースショップの計画書のポイント【企業概要編】(5)競合動向を記載する
同店は<経営計画>「1.企業概要」に、下図のように競合の一覧表を盛り込みました。
このような競合の動向は外部環境ですので、当欄の次にある「2.顧客ニーズと市場の動向」に記載することが妥当性が高いと言えますが、どの欄に記載したとしても、競合動向を記載しないよりは遥かに計画書の説得力は向上するはずです。
小規模事業者の妥当性の高い戦略として、自社の強みを活用・強化する方向性が挙げられますが、このためには、自社の強みを認識する必要があります。そして、自社の強みとは競合よりも優れている経営資源と言えますから、競合の動向を把握しないことには、自社の強みを見出すことが困難であるためです。
同店はこのように、競合動向を示したことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。
持続化補助金に採択されたリユースショップの計画書のポイント【企業概要編】(6)競合と比較した結果を記載する
同店は競合動向を踏まえて、下図のように競合との比較結果をまとめた一覧表を作成しました。
買取価格(査定価格)と待ち時間が競合と自店ではどうなのか、という点を一覧表にまとめたわけですが、この分析結果は、表内にあるように自社の強みと言えます。
よって<経営計画>の「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載することが妥当性は高いわけですが、比較対象とする競合の動向を述べた流れで、強みにも言及してしまったと考えられます。
とはいえ、どの欄に記載したとしても、競合との比較結果を記載しないよりは遥かに良いわけで、自店の強みを記載したことも、審査結果にポジティブな影響を及ぼしたものと考えられます。
今回は、持続化補助金に採択されたリユースショップを事例として採り上げ、<経営計画>「1.企業概要」を記載する際のポイントとして、(4)ビジネスモデルを説明する、(5)競合動向を記載する、(6)競合と比較した結果を記載する、を挙げました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。
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