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持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方⑤

 現在、様々な補助金がありますが、基本的に各補助金には申請時におけるルールブックの役割を果たす「公募要領」があります。もちろん持続化補助金にもそれはあり、以下のサイトからダウンロードすることが出来ます。
【商工会議所の管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会の管轄地域で事業を営んでいる方向け】

 この公募要領には、どのような観点から審査がされるのかという「審査の観点」というページがあり、その中には計画書の審査項目が「書面審査」に掲載されています(下図参照)。

令和元年度補正予算・令和3年度補正予算小規模事業者持続化補助金<一般型> 公募要領「第6版」P24 を一部加工

 上図の赤枠部分が、今回見ていく<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の審査項目ですが、ここに記載のあるように外部環境と内部環境を踏まえて記載していく必要があります。そこで、具体的にはどのように記載するべきか、当補助金に採択された雑貨店の計画書を参考に、そのポイントを述べていきます。

1. 持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【経営方針・目標と今後のプラン編】

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【経営方針・目標と今後のプラン編】(1)見出しを設ける

 見出しを設けることで読み手としては、どこに何が書いているのかが分かりやすくなるため、全体像を博しやすくなり、計画書の理解が深まるという効果が期待できます。また、書き手としては、思考が整理されやすくなり、分かりやすい内容になることが期待できます。

 そこで、同店は「経営方針」「目標」「今後のプラン」という見出しを用いました。言うまでもなくこの見出しは、当欄のタイトルを分解したものですが、見出しの適切性は高いものと考えられ、このことは採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【経営方針・目標と今後のプラン編】(2)目標を数値で示す

 同店は、今後3年間における売上高、売上総利益、営業利益を目標として記載しました。このような期限を区切った数値目標は達成率が分かるため、目標として有効性が高いと言えます。

 目標を設定しても、いつまでに達成するのかが分からなければ、また、数値を用いた目標でないと達成率の測定のしようがありません。よって、今後3年間における数値目標を示したことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択された雑貨店の事例から見る計画書の書き方のポイント【経営方針・目標と今後のプラン編】(3)実施事項のヌケモレを防ぐ

 同店は「今後のプラン」として、横軸に3年間の時間軸を、縦軸に実施事項を記載した表を作成し、いつ・何を実施するのかが分かるようにしていました。

 そのなかで、縦軸に記載した実施事項については、店頭販売を活性化するために実施すること、出張販売を活性化するために実施すること、ネット通販を活性化するために実施すること、という形で販売チャネルごとに実施事項を記載しました。

 これは、同店の売上高がこの3つのチャネルの売上高から構成されるためであり、単に列挙するのではなく、このようにチャネルごとに実施事項を洗い出すことで、実施事項のヌケモレを発生しにくくしたことも採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

 今回の記事では、採択を引き寄せる「4.経営方針・目標と今後のプラン」を書く際のポイントとして、(1)見出しを設ける、(2)目標を数値で示す、(3)実施事項のヌケモレを防ぐ、を挙げました。次回は<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」について記載のポイントを述べていきます。

【当記事の解説動画】

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