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小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾の事例

 今から40年前、その専業主婦は、勤務先で身に着けた英語のスキルを活かそうと、自宅の一室で地域の子ども達に英語を教えはじめました。これが好評を得て、自宅には入りきれないほどの子どもたちが押し寄せるようになり、個人事業主として学習塾を立ち上げることにしました。

 今では、塾用の教室を借り、法人として従業員を雇用するようにもなって、高校受験対策の学習塾として業績を拡大させていましたが、日中の空き教室を活用する新規事業に要する費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することとしました。

 そこで、同社の計画書の作成を弊社が支援した結果、採択となったわけですが、今回の記事からはこれを事例として採り上げ、採択を引き寄せる計画書の書き方をご紹介していきます。今回は<経営計画>「1.企業概要」について見ていきます。

1.小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要編】

小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要編】(1)見出しを設ける

 「企業概要」欄に限りませんが、見出しを設けず、文章だけで述べているケースを散見しますが、よほどの文章力がない限り、読みにくいものです。それは、読み手の集中力を削ぎ、結果として伝えたいことが伝わらないリスクが高まってしまいます。

 見出しを設けると、その見出しの下に書かれている内容が分かりやすくなるので、読み手は見出しを見ただけで当欄の全体像を把握することができます。そして、この見出しに沿って書き手は書いていくので、内容がブレにくいというメリットもあります。

 同社は「事業概要」「沿革」「業績」「立地」といった内容の見出しを設けて、このメリットを享受したことが、採択を引き寄せたポイントと考えられます。

小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要編】(2)数値で現状を説明する

 同社は、主力事業である高校受験対策講座の売上の他に、小学生を対象とした授業の売上・教材販売や各種講習など、様々なジャンルの売上があります。そして、直近期における売上と利益の大きい商品・サービスのベスト5について、商品・サービス名と金額を一覧表にまとめ、現状を数字で説明しました。

 現状を数字で説明することは、数字がでたらめでない限り、内容の客観性があり、売れ筋や事業規模なども分かるため、同社の内容について理解が進むことが期待できます。このような点も同社が採択を引き寄せたポイントと考えられます。

小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾の事例から学ぶ計画書の書き方【企業概要編】(3)ビジュアルに訴求する

 前述の通り、見出しを設けることで計画書は読みやすくなるものですが、さらに読みやすくして理解を深めていただくために、同社は教室や授業風景を撮影した写真を盛り込み、ビジュアルに訴求しました。

 そもそも、不採択になる計画書の多くはリアリティが感じにくいものですが、写真を盛り込むことで、これを高めることが可能になり、同社のこのような取組みは採択を引き寄せたポイントと考えられます。

 今回の記事では、小規模事業者持続化補助金に採択された学習塾を事例に、採択を引き寄せる「1.企業概要」の書き方のポイントとして(1)見出しを設ける、(2)数値で現状を説明する、(3)ビジュアルに訴求する、を挙げました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

【弊社ホームページ】

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。

1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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