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持続化補助金に採択された新聞店の事例から学ぶ計画書の書き方⑥

 小規模事業者持続化補助金の申請をする際に作成しなければならない計画書は、これまで見てきた<経営計画>と今回から見ていく<補助事業計画>となります。<経営計画>は会社全体の計画ですが、<補助事業計画>は補助金を使って何をして、どんな効果が見込めるのかといった内容が主要なテーマとなります。

 この位置付けを理解せず、<経営計画>に補助事業の内容を記載してしまうケースは意外と多い印象があり、この場合<経営計画>と<補助事業計画>の両方に似たような内容が記載されます。

 計画書は8ページ以内という制限がありますが、内容が重複した分、記載スペースが少なくなりますから、読み手に与える情報は少なくなってしまいます。それは採択にポジティブな影響は与えないことが想定されます。

 そのようなことを踏まえて、採択されたある新聞店は<補助事業計画>内「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」をどのように記載したのか、そのポイントをご紹介していきます。

1.持続化補助金に採択された新聞店の事例から学ぶ計画書の書き方⑥

持続化補助金に採択された新聞店の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(1)全体感を示す

 同店は、補助金を使ってチラシの配布と顧客管理システムを導入しようとしていました。当欄のタイトルは「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」ですが、同店の販路開拓等の取組内容である、チラシの配布と顧客管理システムについて、冒頭から詳細に記載したとしても、読み手の理解が進むとは限りません。

 そこで、理解を進みやすくするために、同店は「販路開拓等の取組内容は(1)チラシの配布、(2)顧客管理システムの導入、である。具体的な内容は以下の通り」という一文を冒頭に盛り込みました。

 これによって、補助事業の全体感を訴求することができ、それを踏まえて読み進めることになりますので、理解が進みやすくなることが期待できます。

持続化補助金に採択された新聞店の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(2)具体的に記載する

 同店は、補助事業である(1)チラシの配布、(2)顧客管理システムの導入の2点について「いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)」の5W1Hを表にして、各項目の説明を盛り込んでいました。例えばチラシの配布であれば以下の内容です。

  • いつ(When)配布するのか

  • だれが(Who)配布するのか

  • なにを(What)配布するのか

  • なぜ(Why)配布するのか

  • どこへ(Where)配布するのか

  • どのように(How)配布するのか

 システムの導入も同様に説明を盛り込みましたが、このような記述にした理由は、下図に示した公募要領「書面審査」の下線部分①「補助事業計画は具体的で」を意識したためです。

持続化補助金に採択された新聞店の事例から学ぶ計画書の書き方【販路開拓等(生産性向上)の取組内容】編(3)創意工夫の特徴を盛り込む

 前掲の「書面審査」内下線部②には「補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか」という記述があります。そこで、チラシ配布にせよシステム導入にせよ、5W1Hを説明した表の下に【創意工夫の特徴】という見出しを設け、その内容を記載しました。

 もっとも、業界初や国内初といった斬新性が求められているのではないと判断し、自店なりに工夫した点を盛り込みました。

 今回の記事では、持続化補助金の採択でチラシの配布やシステム導入を行った新聞店がどのようにして<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載したのか、そのポイントとして(1)全体感を示す、(2)具体的に記載する、(3)創意工夫の特徴を盛り込む、を述べました。次回は<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。

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