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持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(2)

 望ましくない結果を招かないために、緩やかな変化に注意を払う必要性を訴求する例えとして「茹でガエル」が挙げられます。これは、生きているカエルを熱湯に放り込んでしまえば飛び出して逃げますが、ぬるま湯に入れ、ゆっくり沸騰させるとそのまま茹でられて死んでしまうという話です。

 もっとも、カエルが熱湯に放り込まれて飛び出すことができるのか、また、飛び出すことができるのなら、ゆっくりでも沸騰させたら熱くて飛び出すのではないか、という疑問はあるとはいえ、納得感はあるはずです。

 例えば、新型コロナウイルス感染症の拡大といった大きな環境変化は、対策を必死で考えますが、多くの場合、環境はゆっくりと小さく変化し、それが積み重なって気付いた時には大きな変化となり、早く対策を打っておけば良かったと悔やむものではないでしょうか。

 そこで外部環境の変化を察知するアンテナの感度を高めておく必要があるわけですが、小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)に応募する場合は、この外部環境について<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」欄に記載します。今回の記事では、下記リンク先で公表されているカラオケ店の計画書記載例を用いて、当欄の記載ポイントを見ていきます。

【商工会議所管轄地域で事業を営んでいる方向け】

【商工会管轄地域で事業を営んでいる方向け】

1. 持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント(2)

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】①見出しを設ける

 当記載例では「当社事業に関わる市場の動向」「顧客のニーズ」「競合の状況」と見出しが設けられています。このように見出しがあると、その見出しの下には何が書いているのかが分かり、整理もされやすくなるので、読みやすくなることが期待でき、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】②競合の状況を記載する

 今回見ている<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」の次の欄は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」ですが、この欄に記載する「強み」は、競合と比較して優れている経営資源と言えます。

 よって、競合の状況を把握することによって、正しい「強み」を見出すことができるとともに、その説得力が高まるでしょう。そして、この競合の状況は外部環境ですので「2.顧客ニーズと市場の動向」に記載することは妥当性があります。

 当記載例では、競合の状況が記載されており、このことは上記のメリットを発生させ、採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

持続化補助金の計画書記載例(カラオケ店)から紐解く採択のポイント【顧客ニーズと市場の動向編】③具体的に記載する

 当記載例では「競合の状況」として「○○県○○市内には」「○店舗のカラオケボックスが営業」「○○駅前の好立地を生かし」と具体的な地名や数値を述べています。このように具体的に記載することは、リアリティを高めて読み手を引き込み、結果として説得力の向上が期待できます。よって、具体的に記載することも採択を引き寄せるポイントと言えるでしょう。

 今回の記事では、カラオケ店の計画書記載例の<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」から、採択を引き寄せるポイントととして、①見出しを設ける、②競合の状況を記載する、③具体的に記載する、を挙げました。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

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