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長野県道77号旧道 半過隧道 (10)

わるにゃん…
ちょっと柵を乗り越えて、先に進みます。

カルバートの上には現国道が通っております。
通り抜けて振り返ると、こんな景色。
こちら側から降りて下ることは困難です。
そして、行く先を見れば
本格的な荒々しき素掘り隧道が!!
スローシャッターで多めに光を取り込んでみると
美しい!
謎の扉。
進む勇気はありませんでした。
今にも崩れてきそうな不安感はあまりありません。
かつて遊歩道だった故、整備はされているようです。
荒々しい素掘りの断面が続く隧道。
いよいよ、出口が見えてきました。
柵付近は不法投棄と、大量の落石でかなり危険な状況でした。
しかし、その先の景色が…
美しい!
恐る恐る、外に出てみました。
落石の危険が高くお勧めできませんが。
御覧の有様です…。
素早く遠ざかります。
荒れ果てた坑口。
川と並走する旧道がなかった時代は、
この坂道を登って、隧道を潜り抜けて、人は行き来したのです。
旧道へと下っていきます。
かつては川沿いの絶壁間際だったこの場所に
こんなに立派な道を通せる日が来るとは、
当時の人は想像もつかなかったことでしょう。
崖を削るだけでなく、荒々しい川の流れに負けない
未知の土台を作る。土木技術の進化は止まりません。
見ごたえのある廃道でした。

2020年9月に更新が止まって、3年が経過してしまいましたが
今日何とか、連載を完結することが出来ました。

次回は、アメブロ、もしくはこちらのブログで、新規の埼玉県の酷な参道を連載したいと思います。なんとか連載が完結まで続くように頑張ります!


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