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空撮:過去に撮影していた石川県各地

連日、能登半島大震災(2024.01.01)の被害が報じられているが、聞き覚えのある地名がいくつもあって空撮で訪れたことを思い出した。震災前の風景を見ては心を痛めている。

珠洲市飯田町

珠洲市の中心市街地で珠洲市役所があるほか、物流拠点として飯田港が整備されている。
今回の地震では震度6強の揺れに襲われただけでなく、飯田町には津波も到達して被害が出た。

震災後に撮影された空中写真では、若山川が茶色く濁り、濁った水が海に流れ込んでいるのが写っていた。上流部で土砂崩れが起きたのだろう。

今、見返してみて、港の近くに津波避難タワーがあることに気が付いた(赤丸)。今回の震災でここに避難して助かった人もいただろうか。


津波浸水範囲が地理院地図で公開されていた。
飯田町側は埋立地を中心に浸水被害が出て、従来からの市街地は浸水を免れたようだ。若山川沿いや野々江町側で、浸水被害が比較的大きかったようだ。

輪島市縄又

国道249号を輪島の市街地から約7km山間に入った集落。
SNSの情報によると発災~1月4日頃まで孤立したようだが、その後孤立は解消した模様(1月9日時点でNHKの孤立集落リストに掲載無し)

内灘町付近

内灘と言うと砂丘(と、そこを拓いた新興住宅地)というイメージだったけど、能登半島大震災では地盤の液状化現象によって多くの被害が出た。
砂丘下の、河北潟湖畔の低平地に成立した従来からの集落が被害に遭ったようだ。

金沢市田上新町付近

浅野川右岸の河岸段丘の上位段丘面を造成して造られた新興住宅地。丘陵の向こう側には金沢大学がある。少し離れた位置からの空撮だけれども、この方向には意図してレンズを向けて撮影していた。
従来からの田上町は、下位段丘面の、上位段丘の崖線から水を得られる場所に成立している。
能登半島大震災では崖崩れによる住宅被害が発生した。


【更新履歴】
2024.02.11 津波浸水範囲図を追加

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