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地名:ポンポロト(北海道浜中町)

北海道にはアイヌ語由来の、内地では聞きなれない響きの地名が多くある。その中でもポンポロトは、音の響きが特に可愛くて好きな地名だ。ポンとポロ。口の中でポの音が弾ける。

道東を車で移動していて偶々通りかかった場所だが、地名の看板を見かけた途端一目惚れしてしまった。これはもう、ポンポロト、ポンポロト、ポンポロトって何度も口ずさみたくなる。

漢字を当てると、奔幌戸と書くようだ。ポンポロトのポロはなるほど、サッポロ(札幌)の幌ね。

東側の丘陵上から、ポンポロトの集落を見下ろす。海に面した窪地になっている。

奔幌戸の開基は明治22年(1889年)ということで、平成元年(1989年)に開基100周年を迎えている。

ポンポロトの地名の由来
ポンポロトはアイヌ語由来の地名だが、単語に分解すると「ポン」=小さい、「ポロ」=大きい、「ト」=沼になるそうだ。ただしこれらを並べてそのまま意味を取ろうとすると、「小さな大きな沼」というあべこべな意味になってしまう。
実はポンポロトの隣に、ポロト(幌戸)という沼(地名)がある。こちらは「大きな沼」ということで素直に意味が取れる。日本語の地名感覚で言うと大沼といったところだろう。その大沼の隣にある小さな沼ということで、ポンポロトという地名になったようだ。
地名の由来にも一捻りあるポンポロト。余計に愛着がわいてきた。

2020.07.24


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