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空撮:古墳:箸墓古墳とその類型

古墳時代最初期の前方後円墳とされる箸墓古墳(奈良県桜井市)。大和盆地の南部、三輪山の麓に位置し、古事記には三輪山の祭神・大物主神に嫁いだ倭迹迹日百襲姫命 やまとととひももそひめのみことの伝説が伝わっている。全長278mは全国で11番目の大きさを誇る。
最初期の大型の前方後円墳であることから、卑弥呼やその後継者の壱与の墓ではないかと言われることもある。

前方部が大きく開いた台形をしていて、撥型と分類呼称されている。
この撥型は箸墓古墳以外にも、全国各地に類型が見られる。

椿井大塚山古墳(京都府山城町)。自然の丘陵端を利用して築かれた古墳で、JR奈良線に墳丘を横断されてしまっている。

浦間茶臼山古墳(岡山県岡山市)。今の岡山県は、古代の吉備に当たる。日本書紀には崇神天皇の代に吉備津彦命を遣わして吉備を平定した記述があり、早くからヤマト王権の勢力下にあったことが伺える。そうした吉備にも、最初期から前方後円墳が存在していたということで注目されている。

杵ガ森古墳(福島県会津坂下町)。東北にも、箸墓古墳と類似した撥型の前方後円墳がある。


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