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JPT第2戦 優勝した橋本英也選手のパワーデータと僕のデータを比較分析!

橋本英也選手とのコラボ企画

3/13(土)の午前中に行われたJPT第1戦播磨クリテのパワーデータ分析から時間が空いてしまったけど、第2戦のパワーデータ分析を優勝したブリヂストンサイクリング・橋本英也選手のデータとともにお届けできることをとても嬉しく思う。



ことの顛末をお話しすると、数日前にTwitterのDMで橋本選手から

「播磨のパワーデータ送るから、分析してnoteに書いてみない?」

というご提案を頂いた。


面白そう!と思った僕は即答で
やります!!
と答え、パワーデータを送って頂き、分析して今に至る。

橋本選手のデータ見てたら興味深すぎて、何時間もパソコンの前に座ることになる割に筆は進まず、公開が遅くなったことお許しください。

またこのような面白い企画をご提案頂いたさわやかイケメンで強くてオリンピアンでもある橋本選手には頭が上がりません。ありがとうございます。

というわけでさっそく、パワーデータを見ていこう。

レース全体の外観

まず、播磨のコースだけど、スタートしてすぐに1分の登りと、30秒ほどの平坦区間を経て再び30秒程度の登りがあって、あとは下りのレイアウト。

1周は3kmで5分ほどで終わってしまうので、毎周回の登りでアタックが繰り返され、無酸素能力が限界を迎えた選手からこぼれていく、厳しめのコースレイアウトだ。

JBCFのテクニカルガイドではこんなマップ。




僕のGarminで取得したGPSの高低図で見るとこんな感じ。



大まかな展開

第2戦の大まかな展開を概説。

各チーム1戦目で疲れている感じがあって、アタック合戦は長くは続かず比較的すぐに逃げが決まった。ここにブリヂストンから橋本選手、うちから伊藤選手、新入りの渡邊選手が入った。

愛三の事前のミーティングでは、できればスプリントに丸め込みたいけど、アタック合戦がすんなりと終わって大きい逃げが行ってしまうかもしれないので、そうなるときは独走できる選手で対応することになっていた。
というわけでうちとしては後手も踏んでおらず良い展開。

主要チームはどこもメンバーを乗せていたので、集団は止まって序盤から逃げ切りの雰囲気が漂い始める。

愛三としてもこうなっては集団にいてもやれることはないので、もし万が一スプリントになった時に岡本選手中心に対応できるようにチーム全員でまとまってコミュニケーションをとることを心がけた。



結局集団が逃げを捕まえることはなく、前方では橋本選手が独走優勝を決め、うちは伊藤選手が4位、渡邊選手は逃げからドロップして集団からも遅れてフィニッシュ。僕や草場選手、岡本選手といったスプリンター班は集団前方でのフィニッシュとなった。


逃げ集団の中での展開

逃げが決まってからは、基本的には逃げのメンバーは協調してローテーションをしていたらしいけど、ラスト5周で橋本選手がアタックを仕掛けてからはサバイバルレースの様相を呈した。

このあたりは橋本選手のマトリックスパワータグが出してくれているラップクリップを見ると分かりやすい。




逃げを決めた3周目と、逃げからさらにアタックした11周目が極端にラップタイムが速くなっている。

マトリックスのホセ選手は橋本選手がアタックした重要な局面でパンクに見舞われてニュートラルを使った後、独走に持ち込んでいた橋本選手の後ろについたと聞いているけど、それもものともせず、橋本選手が最後は独走で優勝を決めた。

絶対的なパワー

僕がまず橋本選手のデータを見たときに思ったのは、

「パワー、ハンパねえ。。」

ということ。180cm, 78kgという体格で、起伏にとんだレイアウトのレースを制するのに必要なパワーは、僕たちが普段格闘しているパワーゾーンとは一回り、二回り違うことを実感した。

それがこのデータ。

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