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謎が多い我が勤務校

ターム(学期)休みが終わって今週からちゃんと活動スタート。

「2週間かけて全学年の全科目みたい」と言いましたが、多すぎると言われる。じゃあ1週間で、と妥協しました。結果、それで良かったです。
なぜなら予定通りにはいかないから。
(それがマラウイ、アフリカタイム。)

時間割、始業時間とは。

一応、時間割表は存在する。

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・そもそも7時始業と書いてあるが月~水曜は9時か9時前、木と金は7:10とか7:20にスタート。

・水曜は子供たくさん来てたのに7:30から職員会議スタート…結果9時始業

・唐突に先生がきて勝手に授業を始める。時間割は無視。

1コマ35分だと思っていたが1時間授業してる。金曜は35分だった。

・2クラス分かれてるはずなのに一緒の教室に入れて授業してる。(60名とか70名居る日もある)なぜか金曜は分かれてた。

初日はずっと「は?」と思っていました。
が、慣れます。むしろ、ちゃんと時間割通りだと違和感を感じ始める。(この不規則な感じはかなりストレスですが)

来週からちゃんとやるんですかね?

ツッコミどころの多い授業

授業は課題が多い。

低学年はグループワーク入れたりペアワーク入れたりする先生もいました。それにはやや感動。

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ですがよく観察すると、集中力が極端に保てないことや、字がまだ書けない(1年生)っていうのが理由な気もします。

問題は高学年。どの先生もこのパターン

1 ベラベラずっと説明
2 黒板に教科書の内容ずらずら書く
3 子供がひたすら写すor練習問題やらせる

というやり方。

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そしてこの板書。板書というか、メモ帳。
(しかも金曜日は白チョークはなくなり、緑と青しかなかった笑)
(ちなみにHIVについて熱弁している社会の授業です)

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とにかく子供が受身の時間、子供を待たせる時間多すぎ。
日本だったら学級崩壊してるレベル。

そしてこの分数の教え方。
(異分母の分数の引き算。)

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ここは敢えて指摘せず、授業観察のお礼だけ言う。すると

「僕の授業はいつでも見に来て良いよ」

って言われました。
「たぶんそれ、技術移転しに来た私が言う台詞なような。」
と思いました。

が日本だと「いつでもwelcom」な先生は珍しい…ので、
「分数は分かってないけど寛大な良い先生」ってことにしておきます。

厳しい学習環境

学習環境の課題も多い。

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雨だとトタン屋根だから雨音がうるさい
外の学年の声で気が散る

電気はないので日光が入らない日は教室が暗い
(窓のない隅に座る児童は常に暗い)

黒板白すぎ

教科書は50~60人クラス中5人くらいしか持ってない
印刷などもってのほか。出来るわけがない

など思うことがたくさんあります。
(逆に言えばこの劣悪な環境下で学んでいるのはすごい。)

マラウイはソフト面じゃなくてハード面の支援から入った方が絶対学力向上早い。
50年も支援してるならいい加減何とかならんのかと思ってしまいます…


私の職場の先生はおとなしいですが、基本は良い人が多い(特に校長先生)。たくさん救われています。
この先生方のご機嫌をとりつつ、子供や同僚と仲良くなりつつ、自分のやりたい指導方法をじわじわやりたいと悩む日々です。


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