遅ればせながらゴージャス
分かっていないな?
ろおがベルトを求めているのではない、ベルトがろおを求めているのだ。
世界に散らばるベルトたちが、ろおに輝かせてくれと言っている…
だからここを動かない。
ベルトの方が!俺のところに来い!
仮面ライダーレジェンド、とても大好きな作品である。たった2話、計30分と相当なショート作品であるにも関わらず「鳳凰・カグヤ・クォーツ」の人物像が完成されすぎている。
たった一人で荒れ果てた世界に平和をもたらし”輝く事こそが戦い”と、敵組織のヘイトを一身で受けてそのまま薙ぎ倒す…その大胆過ぎるヒーロー然とした立ち振る舞いは、外伝に留めるにはもったいなさすぎるほどのカッコよさだ。
確かに大好きな作品だし、ベルトもとても印象的に見える。ただどこまで行っても外伝作品なことに変わりはなく、これ以上の活躍も見込めなければ拡張性があるかすらも怪しい。正直なところスルーするつもりではあった。
あったが…
なんかいるんですけど!?!?!?!?!?!?
なんかいるので、ベルトの方が俺のところに来た。
変身前の状態から既に漂う、マイロードのゴージャスな雰囲気。前面が煌びやかなラメ入りのクリアパーツで覆われており、眺めているだけでも楽しい。
こうしたパーツはベルトの下地、つまりこのベルトでは黒色が背景となるので薄暗く見えてしまうことが多い。しかし後述する”展開後で表となる(ここでは裏)部分”がホワイトゴールドに塗装されていることで、下地の影響を受けずしっかりとした発色になっている。
こうしたパッと見では分からない細かいデザインの妙がまず魅力的だ。
イエスマイロード!まさにゴージャス…
ベルトを操作することで中央部が回転、さらに扉が開いて変身。
原型であるディケイドライバーが縦から横に畳んで変身するのに対して、レジェンドライバーは横から縦に広がって、しかも追加で扉まで開く。この”ディケイドを踏襲しながらもド派手に超えていく”アクションに、カグヤのディケイドに対する一方的な熱情を感じられてとても良い。
そして原型のベルトだけでなく今のベルトとも対照的。ガッチャードライバーは2枚のカードでフェイスを作るが、こちらは1枚…それも表面を真正面に構えている。
どちらとも似ているが、どちらとも似ていない…これがなんとも面白い。
そして忘れてはならないのがBGM再生機能。なんと一般販売のベルトなのにレジェンドのテーマが聴ける。しかも聴きながら変身もできる。
これがマジで最高!!!!!!!!理屈など不要!!!!!!!!!!1分30秒の劇中BGMだけでなりきり遊びが無限に捗る!!!!!!
ということで「仮面ライダーレジェンド」に変身するギミック単体をひとしきり触ってみた。そんな中で、このベルトはもしかして”変身ベルトデビュー”を狙ったものなんじゃないか…?という感じがしてきた。
前提知識が”ガッチャード第1話”でほぼ揃う単発ショート作品のアイテム
シンプルながら視覚的な満足度が高いメインギミック
BGM再生機能による高品質ななりきり体験
要素を絞り込んでみたが、やっぱりそんな気がする。公式がどういう想定で組んでいるのかなどいちユーザーには分かりようもないが、少なくとも個人的にはそう感じた。
「興味はあるけど今まで変身ベルトを買ったことがないし、あんまり何個も買い揃えたくない」というそこの迷い人に一番オススメできる変身ベルトは間違いなくこれだろう。
ところで自分は「変身用のケミーカードはひとしきり揃えたいから、新弾が出るごとに1BOXだけ買う」タイプの錬金術師だ。
いくらレベルナンバー10を揃えたくとも、沼に落ちてダブりカードがかさめばただの浪費になってしまう。そんな恐怖心からこうした中途半端な消費をしていると…
こういう有様になる。
レジェンドライダーカードが揃っているようで全然揃っていないのだ。もちろん仮面ライダーは大好きなので何が出ようが全部嬉しいが、指定の2枚で1フォーム完成なのでベルト連動が全く楽しめない。
現状で自分ができる連動フォームはたった2つ(龍騎×ゴースト、ディケイド×ジオウ)で、ハッキリ言ってこれらのカードをむちゃくちゃに腐らせていた。
しかしレジェンドライバーがあれば話が変わる!!!!!!手持ちの余ったカードが全て変身アイテムになる!!!!!!!
マイロードこそ私たちが仕えるべき存在…
変身ベルトデビューに迷っているあなたも、レジェンドライダーカードを腐らせているあなたも…
イッツゴージャスタイム!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなことをのたまっていたが、ゴージャスの前には全てが無力である。
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